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公文書

'12.11.17  bicycle 

3万円ロードバイク
 「1万円でロードバイクないですかね?」という発言から約1年半。林檎屋君が今度は「3万円で(以下同)」と言い出した。前回の「5万を切る入門用ロード」の記事を読んだのだろうか、少しは現実味を帯びた価格になってきた。とはいえ、新車でそれはさすがにないだろうと思った。

 念のため調べてみたが、4万ならあさひの値引き品でぎりぎりあるかというレベル。ミヤタのクロモリ「フリーダムスポーツ」はそう悪くはないかも知れない。Wレバーなのは仕方ないのか。

 勿論、価格だけ言えば中国製の激安オークション品とかはあるが、それは除外。そこまで考えて思い出した。そうだ、以前にも低価格自転車の話を書いていた。

 a.n.designだ。調べると、3万円前後でロードがある。というか、ロードなのにみんな3〜4万円前後である。このメーカーの不思議は、自社販売店に常に「アウトレット品」があり、これが格安(大体2割引)なのだ。小傷や塗装ムラ程度の不具合だそうだ。何だろう、いちいちアウトレットが出るほど歩留まり悪いのか?(苦笑)

 ただ残念なのが、この手の安い自転車は往々にしてワンサイズで、しかも大きい。基本的に日本市場メインで作っていないのかも知れない。彼は割合に小柄なので、適合身長160cm-190cmとかでは少々きつい様だ。

 そしてありがちだが、他人の自転車を探すつもりがいつの間にか自分好みを探し出したり。年に1回は書いている内装変速機のクロスバイク。最近はinter8の下にinter7が出来たらしい。それの採用車が沢山出ていた。BE-ALL辺りだとinter8車は10万超なのに、a.n.dでは4万以下。なんだこれ、欲しい。これの黒でケーブル緑に換えてフェンダー付けてブルホーンにして…街乗りにいいじゃないスか。

 まあ何でも、買う前までが一番楽しいものだしな。

ロードバイク 700c 自転車 カンタン組立
a.n.design works 5016AL アウトレット  ¥29,800(正価¥39,800)
アルミフレーム、前後SORA2300にTEKTROで10.5kg。入門用ロードバイクとしてスペック上は全く問題ない。ワンサイズだが、カラーは豊富。
クロスバイク 700c 自転車 カンタン組立
a.n.design works CN507 アウトレット ¥32,800(正価¥39,800)
アルミフレーム、止まったまま変速できる内装7段に前後ローラーブレーキ。センタースタンド付き。

'12.11.11  bicycle 

まえばし赤城山ヒルクライム完走の入門ロード「ソヴェール」を見てきた
 先週末の荒川でCALLE SERIAの色違いという珍しいペアを見掛けた。何か楽しげな青年達だったのでつい話し掛けそうになったが思い留まる。この中国製ロードバイクは品質もサイズも吊しのままでは結構辛い様だし、メーカーそのものがハッキリしない。数年前からネットオークションで実売3〜4万円程度で販売されているが、半分ネタで弄り倒して乗るのが適当らしい。

 そこへ先日、DIYチェーン店カインズホームの系列カインズサイクルパークから5万円を切る本格ロードバイク発売という記事を読んだ。スポーツ紙サイトとの連動企画で、廉価で始めるロードバイクの楽しみ方を綴る連載も始めるらしい。「SAUVEUR(ソヴェール)」は「救世主」の意味だが、入門車10万円からというロードにあって、それなりの品質で5万円で提供し敷居を下げる救世主という事だろう。このクラスを購入しようとする人によくパーツのアップグレードスパイラルを懸念する意見を聞くが、すぐ止めるかもしれない趣味にこのご時世10万はないだろうし賛成である。

 しかし待てよ、先達の専門店も当然同種の物を出しているはずだ。サイクルベースあさひはどうだろう。サイトを見ると「プレックロード」というのがあってそれなり良さそう。だが一割高い。しかも近隣2軒では店頭になかった。

 この辺のクラスは、アルミフレームにSORA辺りで10kgをちょっと越える程度であるが、それ以上細かいことは自転車好きでなければ分からない程度の違い。ゾヴェールは、当然その辺りを研究し尽くして出してきたはずだが、フレームサイズか1つで、ハブはクイックではなく、ついでに色が1色という辺りが少々残念である。

 ロードバイクは時期を逃すとタマが無くなる。実は初心者にはこれこそモチベーションを落とす原因ではないかと思う。通年の安定在庫確保にこそアドバンテージはあるのではないかと思う。


家から10kmの所に東大和店があるので、JEDIで行ってきた。多摩モノレール桜街道駅にほぼ直結の場所。


お店でチラシをいただく(手前)。安売り自転車屋の チラシにしては随分大人しい。<制作経験あるので実感。

ワンフロアの広い店内は何がどこにあるか分かり易い。シーズンのせいもあるか、近隣のあさひ同様ブランドスポーツ車はほぼない。(ちなみに店内撮影は許可の上)

この後ろに図らずも(?)値下げで同価格になった無名メーカー製が並んでいたが、お客はむしろ悩むのではと…。
関連リンク
「サイクリングをもっと気軽に “SAUVEUR”で「まえばし赤城山ヒルクライム」を完走」
 cyclist(サンスポの自転車サイト)

カインズサイクルパーク 諸元表はPDFの方が良い。細部の画像が少な過ぎ。初心者向けとはいえ。

あさひ「プレックロード」 ライバル車? 3サイズ・クイックリリース・補助ブレーキ付きで3サイズ3色、54,800円。

読書 

 三崎亜記「廃墟建築士」集英社文庫

七階を撤去しようとする市と市民の戦い「七階闘争」とか、その名の通り廃墟を造る「廃墟建築士」など、この人の作品は荒唐無稽な設定で現実をアレンジして描いている様でいて、実のところ描いているのは本質的な部分なので、怖いくらいにリアルに感じてしまう。


村上春樹「回転木馬のデッドヒート」講談社文庫[再読]

何度目かの再読のはずだが、この本を読んだのは随分前の様で、ストーリーは覚えているのに読後感を忘れているとか、その逆とか。不思議なものだな。


亀山早苗「オンナを降りない女たち オトコを降りる男たち」新潮文庫

女性のお洒落は、基本的に異性への媚びではなく同性への牽制であるので、家庭に入ることでその意識が薄れる人は多い。しかしいつまでも同性を牽制対象として意識しなければならない社会になってきたから、40でも50でもオンナであることを維持意識しようとする女性が増えているのだろう。なぜにこの本を? というのはそういうことを最近考えていたから。ちなみにこの種の本は取材量が多くサンプルが多数だと両刃の刃で散漫になりがちだが、筆者の主張がしっかりしているため、意外に全体の主張がはっきりしていた。

…今週の読書、貯まり過ぎだよ。


'12.10.24  bicycle

カリンの実事件

 暫く乗らず、例によってスラックスのハンガーと化していた旧車レオパード。土曜日午前中に整備をして、午後走ることにした。

 エアは半分以上抜けていたし、チェーンの汚れも気になる。つい先日RC20のチェーン洗浄をしたばかりで道具が出しっ放しになっているのをこれ幸いと、そこから手を付けることにした。

 まずはチェーン切りだが、最近のスポーツ車はピンを抜いて再び繋ぐときは専用のピンを用いるが、この当時の物は途中まで抜いて外し、またそのピンを締め直す。

 いつも自分でやっているとは言え素人整備は素人整備。常に「これで良いのかな、これでもつのかな」とおっかなびっくりである。ママチャリ用のチェーン切りなんか使うからだという気もするが。

 おっかなびっくりと言えば、走りに出た時に近所の道がちょっと怖かった。少し広めの二車線道路だが、街路樹がカリンで、大きな実がたわわに実り、路上にも沢山落ちているのだ。クルマでもハンドルを取られる。自転車ならあっさり落車するだろう。場所は新小金井街道を北上し、東久留米市内の下里二丁目交差点辺りから押出し橋のY字路までの1km程。以前からカリンの実落下を注意喚起する看板が気になっていたが、まさかこんなになるとは。

 直径5〜10cmもある実を付ける木なんて車道沿いの街路樹に向いていないと思うがどうなんだ東久留米市!? と思ったが、件の看板に「東京都北多摩北部建設事務所」(多摩川CRと同じ)とあるので都の管轄だった。まあ新小金井街道は都道だから当然か。

  抗議じゃないがどんな経緯で植えてるのかくらい訊いてみようと思ったところ、しっかり説明のプレートがあった。曰く「地元の要望により」。…。沿道の小学校の生徒が「愛護活動」しているそうだが、当然車道に落ちてる実を拾わせる訳にはいかない。あれはどうしてるんだろう。

 地元の要望なんてそのまんま聞くもんじゃなかろうと思ってしまう。

表題がふざけ過ぎとご指摘の方、ごめんなさい。最後の画像のキャプションは「累々と横たわるカリンをよけて土を掘り起こすと、その下には何百というカリンの種が埋められていた!」にする予定でした。


綺麗過ぎるチェーン

街路樹のシルエットが個性的

注意書きも個性的

植え込みも個性的な事態に


レオパードの記録 撮りながら走っているからこんなものか。
走行時間1h9min/走行距離21.51km/平均速度18.7km/h/総走行距離757.9km

'12.10.10  bicycle  随筆 

油差しの連休

 灯油缶を買いに行った。普通の灯油缶はポリエチレン製で18Lか20Lの物しかない。一方、小容量で且つガソリンスタンドでも給油して貰えそうな燃料携行缶は、5Lでその5倍くらいの価格である。ちなみに、うちには灯油を使う暖房器具はない。自転車のチェーン洗浄のために買いたいのだ。

 結局安物のパーツクリーナーの方が苦労して灯油缶買って灯油買うよりお手軽で、しかもすぐ気化するから始末も要らなくて楽だという結論に至る。帰宅後1Lペットボトルにすっかりドロドロになったチェーンを入れて、缶が冷えるくらいパーツクリーナーを吹きガシャガシャと振ると、あっさり綺麗になった。毎月やる訳じゃないし(え?)これで良いや。

 その様にして整備をした翌朝は、オチを付ける様に雨。仕方がないので昼から呑んでいた。呑み始めてから自分が3本ローラー持ってることを思い出した。

 明けて晴れ上がった祝日は、“さすがに”走りに出ることに。久々の境川へ。丁度昼時を跨ぐので外で食べることになるため、コース近く町田市内にある油そば専門店に挑戦した。尤も不摂生2連休後に久しぶりの長距離である。町田までの30km程度で大量の麺を掻き込む元気は失せており、すっかり「小」でいいやという気分になっていた。

 町田唯一の油そば専門店ヌードル・スパンキーは町田街道沿いにあり、小隊員の実家のすぐ近くだった。店は非常に狭い。カレー油そばとかそういうのもあるが、それは置いといて普通の油そばをと思うと、油そばと油そばスタンダードの2本立てだった。前者はまぜそば風なので後者にした。味の方は…普通に油そば。いつぞやの話ではないが、油そばは凝ると違う物になるし、そうでなければ結局同じところに落ち着いてしまう食べ物である。そこがつまらないとも言えるし、そこが良いとも言える。

 50km地点で折り返し。もう少し食べるべきだったか、帰路はややへばり脚が痙りかけた。


ピカピカのはずなんだが、傷だらけであまり光らない(苦笑)。

店内は狭いが、いろんなグッズで楽しげに飾られていて、この手の店にありがちな小汚さや妙な威圧感はないのが○。
油そばスタンダード(小)580円。やはり少ない(笑)。並/大は680円。ベビースターやかつお節などトッピングたっぷりの油そばの方は+100円。


RC20の記録 10/8 町田街道、境川CR、国道1号でターン
走行時間4h16min/走行距離101.95km/平均速度23.8km/h/総走行距離10,621km

読書 村上春樹「国境の南、太陽の西」講談社文庫

いつぶりだかの再読。「海峡の南」を読んでなんとなく連想ゲームの様に(苦笑) それにしても、こういう話だったかな。読了前に新しい本買ってしまったのでそっちに移るかも。