bicycle
公文書

'11.4.28  bicycle 

日々のボードウォーク

 見つめ合う恋人達の目に周りの人々が映らないのと同様、昼間の中央通りを流しているタクシードライバーの目には、自転車で走ってる奴なんか映らないらしい。いつぞやは、荷物を抱えた年寄りが交差点の妙竹林な位置で思い出したように手を上げるのが視界に入ると同時に、隣を走っていたタクシーが当然の様にウインカーも点けずに歩道側にガッと寄って来たので、慌てて丁重にドアをノックして微力ながら存在をアピールする羽目に陥った。勿論、ノックは足でだが。

 スーツで小径車だからと言って、別段たらたらと歩く速度で車道を走っている訳ではない。30km/h位は出している。信号も通行区分もちゃんと守っているが、ボクに何かが足りなかったのだろう。何がだよ。

 しかし実のところここ暫くあまりペダルを踏み込めないでいた。ハンドルの折り畳み基部にぐらつきを感じて不安に思っていたのだ。あらためて、シートに跨り両ブレーキを握って前後に力を掛けると、やはりぐらつく。あちこち弄ってはいるがここはバラしていないのだが、そうは言っても緩んでくるものなのだろう。10mmの六角なので置き工具にはなく、後日家から持参した。果たして45°程も回った。危ねぇな。

 最近当サイトに掛かってくる検索ワードには「ダホン ボードウォークD7」が大抵入っており、あまり触れないでいると何やら申し訳なくすら思えてくる。申し訳なくはないか。そもそも会社の置き自転車にしているので、日々はただ乗っているだけである。乗っているだけのはずだが、この様にメンテナンスをしたり、駐輪場所で倒されてフェンダーのステー基部が折れてしまい交換したりなどはある。

 自転車弄りは嫌いではないが(どちらかと言うと好きだが)、必要に迫られてというのもあまり頻繁だと厭だなぁ。


格納庫もといエレベータから出撃する実ダホン。

この基部がやや緩んでいた。

一度瞬着で付けてはみたが、全く役立たず。

読書 重松清「ブランケット・キャッツ」朝日文庫

貸し猫を媒介にした7編の短編集。「犬はともかく、猫でレンタルは有り得ないですよ」と猫好きのH嬢は言うが、どうだろう。


'11.4.17  bicycle 

ルイガノストア、吉祥寺にオープン
 ルイガノ国内初の直営店「ルイガノストア」が、4月13日吉祥寺にオープンした。一応タイトルにルイガノの名が入るコンテンツを運営している身としては気になるので、土曜日行ってきた。

 ルイガノブランドの源流であるアパレルと、ルイガノ/ガノーブランドの自転車のみではなく、同じアキ・コーポレーションの別ブランドであるビーオールの自転車も扱う。他には独自にバイヤーが仕入れる海外のグッズも扱う。

 サイトのファサード画像は何かのイメージかと思ったら、本当にシックなブティック然とした店構えだった。但し3階建てのこのビルは、上にカット屋などが入り、ルイガノストアは1階部分のみ。全体に余裕を持たせたディスプレイは、自転車屋然とした詰め込んだ展示ではなく台数も二十数台だが、やや手狭な印象ではある。

 販売方式は配送なし・店頭渡しのみだが、一方でクルマで積んで帰るのには向かない立地でもある。吉祥寺の市街地は駐車制限が殊更に厳しい区画で道も狭い。しかしコンセプト上は成功なのかも知れない。立ち寄る客は事前情報で来ている様な感じはなく、子連れの若い夫婦が「あっ、ルイガノのお店だって」(名前を知ってはいるらしい)などと言いながら店に入っていた。扱う自転車はこの店用のセレクト商品ということで、カラータイヤやカラフルなグリップでカスタマイズされている。店全体の明るい雰囲気と相俟って、自転車屋と言うよりスポーティなファッション雑貨の店という感じである。

 一番“メーカーの人っぽい”店員さん(実はコンサル会社の方だった)にいろいろ話を伺ってみた。メーカーショップなだけに、逆に単にハード(自転車)を売るというのではなく、自転車のある生活スタイル全体を提案していきたい。例えば時期により展示のライン自体を変えてみたり、ワークショップ的な物を併設したり、まだまだこれから試行錯誤していく予定とのことだった。

 数ヶ月後にまた覗いてみたい。必ず。

 


あの辺にこんな建物あったっけ? これだけ見ると丸の内仲通りかと思う。…ちょっと大袈裟か。


勿論JEDIで行った。店頭の駐輪インフラが今ひとつなのはテナントショップとしては仕方ないのかな。ウインドウの展示は電アシ仕様のMV。


「ルイガノJEDIとRC20の記録」

[参考]取り扱い自転車の区分
ルイガノブランド…カジュアル、ジュニア、ライトスポーツのライン
ガノーブランド…ロード、オフ共にハードスポーツのライン
ビーオール…自然志向をイメージしているが、ハード的には内装変速機やハブダイナモを多く用いる高付加価値型コンフォートのライン。吉祥寺の土地柄ではこの方が需要が高い気もする。

→LOUIS GARNEAU STORE ルイガノストア


'11.3.30  随筆  bicycle 

実は忙しいはずの月末

 さて本来は多忙極まるはずの3月だが、諸般の事情と、さすがに最終週という事もあり印刷物も工程に流れ、先週まで程の忙しさはない。納品や打ち合わせで得意先を2往復するが、天気も良いので自転車に跨る。

 先日汗ばむ陽気の日に、会社置きの自転車でもドリンクホルダーはあった方が良いなと思った。しかし手持ちのミノウラのアダプターではテーパーの掛かったダホンのハンドルポストには取り付けられない。会社近くのYでたまたまベルクロ留めの安価なアダプターを見掛けたので、見切り品らしきホルダーと一緒に購入。計861円。ところがこれが安物故に曲者で、昼休みにデスクでヤスリ掛けをする始末。本体を削らないとボルトがナットに届かないのだ。その上、基部の角度を変える機構の固定が甘くてガタガタするものだから瞬着で固定した。

 ところで、外出のついでに御徒町にあるというナポの旨い店とやらに足を伸ばすことにした。パンチョ御徒町店は駅前も駅前、駅を出てすぐ目の前にあった。自転車を停める所はない。開店までまだありそうだったので少し辺りを見て回り、10分後に戻ると8人並んでいた。開店したらすぐ入れたが、出る時には20人待ちだった。確かにナポ喰いとしては旨いとは思ったが、こうまでしてはなー。毎朝仕込みのニンニク香る特製ソースはまあ良い。それにしてもナポというと、どうして昭和レトロ+ドカ喰いという仕立てになるのか。隣席に白Yシャツの男達が並ぶ。こちらが気になって仕方がない。

 得意からの帰路に会社近くで更に買い食い。本欄でしつこく紹介していたドラゴンクレープだが、ナナ店長が今月で辞めて帰郷してしまうのだった。

 「食い物と言えばナポリタンかドラゴンクレープの話題」と書かれる当ブログだが、今回の副題は「ダホンボードウォークで行くパンチョ御徒町店でナポ大盛りc/wナナ店長卒業間際の神田ドラゴンクレープ」か。


ナポ色の店頭。

ナポリタン(600gまで)650円+目玉焼き(ホットペッパーにクーポンがあった)。柔太麺がイイ。

おやつ代わりに甘い奴。最近は生クリームもあり。

どこだかのホルダーとBikeguy「どこでもケージホルダー」。

クリック感がなくガタつく接合部。

東京→神田の途中、三越の前。

'11.3.28  bicycle 

羽虫と鯛焼

 日曜の早い時間はいつも出掛けそびれる。妻が早朝テニスのために娘達の面倒を見なければならないから…なんて事はあまりなく、実のところ大抵は前夜に深酒が過ぎて起きられないか、起きてもおよそ自転車で何時間も走れる体調ではない事が多いからだ。一通り朝のアニメを見終えた娘にそろそろ起きてと起こされることしばしばという次第で、基本的に生活の姿勢がスポーツマンではない。

 そのくせ走る時は走ることしか思い付かない。「人里離れた知る人ぞ知る小綺麗なカフェでカプチーノにジャンドゥーヤクリームのマカロン」どころか、腹が減ったらとりあえずその辺のコンビニ前でゼリードリンクと中華まんでいいや、みたいなものである。

 そんな私が珍しく、30km程離れたパスタの店に行ってみようかと思い…。じゃなくて、焼きスパゲティーの店「マルス」でナポリタンでもと思ったのだが、家の食事のタイミングが合わずに、結局断念した。

 こんな調子で3月も終わるのかと、半ば自棄気味でそれでも漕ぎ出した。車道を走るのが辛い気がして、久しぶりの多摩サイで羽村まで行くことにした。

 それにしても羽村への道と言うより羽虫まみれの道だった。花粉除けのために全周覆うゴーグル(サバゲ用。エアガンで撃たれても平気な強度)を掛けていたため多少は免れたものの、場所によって周りの人達は酷いことになっていた。結局羽村堰には難なく着いて、例によって大して休みも取らずに引き返した。

 帰路、自転車乗りには有名な鯛焼屋「焼菓子 柴舟」に初めて立ち寄る。なかなか営業してるところに出会さなかったのは以前の話だが、それでもあまり人が集っていると近寄りがたい。

 飲食商業施設の広告を制作しているある種の職業病かも知れないが、餡が何種類もあって200円くらいかと思っていた。まさか1種類で100円とは。しかもこんなに旨いとは。

 次はもっと腹減らして2個いただく予定。いや、その前にマルスか。



RC20の記録 羽村堰
走行時間2h36m25s/走行距離64.67km/平均速度24.8km/h/総走行距離7957.5km 飛ばしてるのではなく止まらないからこのアベなのか?

掛けてる方程には違和感はない…なら良いが。

川面のキラキラ輝く羽村堰。記録だと1年半は来ていない。

16時近くだったので諦めていたが。

表面さくりと、中はしっとり。餡が詰まっており、注意書き通り頭から食べるのが正解。

'11.3.10  bicycle 

先週の週末
 週末に手持ちぶさたでいるという贅沢。娘の上履き洗い位しか用事が思い付かない。思い付かないだけで幾つかあるはずだが、まあいいだろう。

 例によってしばらく庭をうろうろして、梅の花に集まる蜂の羽音に耳を傾けて風流ぶる。それから、まあ、いろいろあって外に出たいなぁと思っていた次第。

 暫く居間に鎮座していたRC20は埃まみれだったので、軽く拭き上げるところから始める。と言ってもあまり整備に時間を掛けていると出掛けそびれかねない。低速での変なシフトのズレだけ軽く調整し、後は大した準備もしないままに走り出した。

 いろんな事を考えてみたり、全く何も考えないでいてみたり。例のズレは綺麗に取れていて快調に走れるが、結局出発が遅かったために江ノ島辺りまで行くと帰りは暮れてしまうだろうから、25km圏で引き返すことにした。

 翌日、留守番をしている間はママチャリの整備をした。誰も使っていないのだが、綺麗にしたら誰か乗るかも知れないという思い付きで整備する。

 思い付きと言ってもペダルは注文してあって、近所の自転車屋に届いているという。なにもレアなパーツを奢るという訳ではない。単なるママチャリ用の茶色いペダルである。なぜだかどこのDIYセンターでも切れていたのを取り寄せてくれると言う。「最近の別売りはみんな黒かグレーだよ」。店主は実は中学の同級生なのだが、途中の付き合いが全くない。徒歩数分の近所に居ながら話す近況がプロフィールに近い。互いにぎこちない会話を交わしつつ、ママチャリのペダルを持ち帰った。

 通称モモチャリは新婚時代に妻に贈った物だが、電アシ導入もあって5年以上放置していたのを、自転車趣味のついでに再生した。再生できたのは元がまともな製品だからかも。クランクがアルミであることに今更驚いてみたり。

 そんな週末をのほほんと過ごしたのだが、週が明けてみれば雪。仕事も荒天。気が付くともう次の週末が近付いている。


脚にまるまる花粉を付けた蜂が、梅の花を渡っている。

撮影に夢中になっていると、木の下を近所のネコが通過。

壊れてはいないがこれでは。でもバラして磨くかと言うと、それもな…。

やや明るいが、車体色や塗装した他のパーツに合う。

実は、丸石ワラビーWB273-Y/C38Eという正式名。定価40,800円。

RC20の記録
町田〜狛江 走行時間2h22m56s/走行距離57.38km/平均速度24.0km/h/総走行距離7863.1km
のんびり流す程度のつもりだったが、車道だと結局飛ばすことになる。

'11.2.11  bicycle 

JEDI更正中
 居間から庭を眺めると、ベランダに停めてあるJEDIが目に入る。少し埃を被っている。

 以前はシミーが気になりスピードを控えていたが、最近、ある程度以上のスピードでハンドルを振ると、振れが増幅されるという怖ろしい現象が出る事に気付いて、極力乗らない様にしていた。路肩の僅かな段差でハンドルが振れて冷や汗をかいたことがある。

 弄り過ぎでどの時点の何をしたことが原因か分からない。ケーブル類の長さを変えた時? ステムを前後逆にした時? ピスト用のブルホーンにした時? 分解整備でフロントバラした時? 一つひとつ遡って考えると次々に思い当たる要素が出て来る。

 身の回りに後向きステムの実例はあるものの、少なくとも自分のセッティングではいかにもバランスの崩れる原因らしいので戻すことにした。とすればブルホーンもそのままではポジションが前に行き過ぎるので、前に使っていたラピッドホーンに戻すことにした。

 結果として件の怖ろしい振れ増幅は起きなくなったが、シミーは未確認。長くフラットな急坂まで行かないと実験が出来ない。

 ちなみにJEDIにはそれ以外にもサイコン故障やケーブル長再調整、サドル裏面の破れなど、課題山積である。

 JEDIの不調と相俟って「RC20やレオパードとママチャリの間をもうちょっと綺麗に埋められる自転車が欲しい」とか言いながら、毎年毎年冬の時期にはインター8搭載のクロスバイクの話題を出している。しかし内装8段は人気が下降気味なのか、2011年はFELTのラインナップからX-Cityがまるまる消えてしまった。VブレーキのX-City2が欲しかったのだが…。いやまだ市場にはあるが買えない。いや、毎年買えていないが。

 というか、JEDIの部品すら買う余裕がないんだが。


ピスト用ブルホーンに逆向けステム。ハンドルのセンターがちょうど頭管センターの延長上に来てしまっている。

ラピッドホーンに順方向ステム。しかしこのままだとケーブルが引っ張られ気味。

シルエットは個性的で良いんだが…。安全に走れないのでは全く意味なし。

ブレーキレバーのクランプでこんなに変形していた。ハンドルの削り込みはやはり危ないね…

で、記事の作業は先週の事。今日はこんなだったので走れず弄れずの1日だった。

'11.1.4  随筆  bicycle 

年の初めの(再アップ)

 全くの深夜に目が覚めて、これが意外に眠くないものだから枕元のスコッチなんぞに手を伸ばしてみるがまるで効かない。昼間それなりの運動をしたのだが(自転車で90キロ超走れば「それなり」だろう)、身体の方が眠くなっていないのだ。ストレート3杯辺りで諦めて床を出て、階下の居間へ。

 何か身体の温まる物をと考えると、私には珍しく酒ではなくて、これは腹が減っているのではないかと考え始めたりする。明朝には妻の小言の一つもあるだろうが、構わずうどんのカップ麺にお湯を注ぐ。5分待つのに手持ちぶさたでテレビを付けると「schola」の再放送をまとめてやっており、勿論それなりに面白いのだけれど、これで一夜明かすかという気にもならないなと考えている内に食べ終えてしまう。

 歯を磨き終えて、食後には何か甘い酒が欲しいなと酒棚(単に酒瓶の並んだ普通の棚)に目をやる。先日妻が私用に買ってきた養命酒があり、これにウオツカを少し足して寝酒とした。布団に入って呑む養命酒というのも良い。それにしても2本はいらんだろ。妻はなぜ2本買っただろう。1本では誕生日プレゼントとしては足りないと考えたのだろうか。好きな酒ならそりゃあすぐに呑んでしまうが、薬草系リキュールをかぱかぱと呑むのはなかなか難しい。

 呑み終えると当然口の中が気持ち悪いのでまた階下へ行き口を濯ぐ。まだ足りないが、ちょっとウイスキーという感じでもない。軽くビールでも呑むか、となる。

 こんな風にして寝ると、また変な夢を見てしまう気がする。年が明けてこの3日間、どうも寝付きが悪く変な時間に目が覚めたりして、珍しく立て続けに夢を見た。不快な程ではないが心地良くもない夢。まあ日々の生活と変わらないのだとも言える。

 日々の生活か。そういえば年初だな。今年の抱負は…なんて考え始めた辺りで眠くなってきたので寝ることにする。


庭のロウバイ。五つくらい、蕾がこんな感じ。今年は鳥のついばみが少ない。

弁天橋。なぜか年始に来てしまうね。年々モチベーションが那須の某所に似てくる気がして心配なのだが…。

三箇日の銀座。なんでこんな混む時にわざわざ銀座に来るわけ?(私もか)

RC20の記録
羽田〜品川〜銀座〜上野 走行時間3h43m10s/走行距離91.29km/平均速度24.5km/h/総走行距離7753.1km
初め湘南を目指そうとして、箱根駅伝を思い出して思い止まるも、結局は、終了後だがコース上だった。