page-9 本を読むように?

'99.6.10

ーのカウンターで本を読む、ということをしたことはあるだろうか?  それは当然一人でなければできないから、一人で外で呑むことのない人はやらないだろう。

 学生時代、友人のA君は当時荻窪にあったバーのカウンターでよく本を読んだりしていた。そのころは村上春樹とかが流行になっていて、そういえば村上春樹の小説の登場人物は、よくバーのカウンターで本を読む(もっともA君は"村上龍派"だったが)。

 でも普通に一人でバーに行ったことのある人ならおわかりだろうが、バーのカウンターで本を読むのには結構勇気がいる。何より店の人とのコミュニケーションがとれていなければ、なかなかできるものではない。それ以前に暗くて字がよく見えないんだが。ともかくそれでもバーのカウンターで本を読んでいる人は結構いるし、それはなんというか、ちゃんと絵になっていることが多い。

ころで私は最近はあまり本を読まない。文章は読むより書いていることの方が多い様な気がする。時間があるとDuoを開いて、特にどこ向けというあてもない文章(大抵はここのネタになるが)とか、サイトの感想のお礼メールを打っていたりする。そんな私にとってはDuoで何か文章を打つというのは日常の事なのだが、バーのカウンターでというわけにはなかなかいかない。そもそも「ノートPC=仕事の道具」という見方が世間では一般的で、喫茶店ですら「あいつ仕事してるぜ」という目で見られるらしい。

前、馴染みのカウンターバー(行けば知ってる顔ばかりという本当に馴染みの店)で空いているときにちょっと書き物をしていたら、それこそ馴染みの人が隣へ来て、自分が昔大学でミサイルの弾道の研究をしていた時のコンピュータは大きくて扱いづらかったという様な話題を振ってきた。慶應出の銀座の生花店の経営者がそんな過去を持っているとも思えなかったが、Duoを閉じて暫く話につきあった。大体この人は、こういう与太話をよくする人なのだ。一通り話が終わって彼に一杯奢られてから気づいたのだが、彼が私に言いたかったのは要するに「バーは酒を呑んで話をする場所だよ」ということだったようだ。やれやれ。

方では、以前も書いたがPC持ち込みが公認のバーもある。「うちは、カウンターで(ノートPCを)開いている位は全く問題ないですよ」とマスターが言うZOIDは、場所こそ秋葉原だが店は全く普通のバーだ。しかし私はここではマスターや他のお客と話し込んでしまい、文章を考えるどころではない。やれやれ。

→ そんな話題で盛り上がっているスレッド。RIKIBON FREEDOM SPACE「快適モバサテン」を追え!!

<前へ

次へ>