page-10 モバイルの「やりやすさ」って?

'00.4.23

回との間がこんなに空いては「不定期」とはいえ「連載」とは言えないか。ともあれ久々の『モバいる?いらない?』である。

て、最近にわかに「メール端末」と言われるものが出てきたが、このコーナーを始めたときには同種の物はポケットボードしかなかったと記憶している。電子文具のカテゴライズは結構難しいが、見た目から言えば、「携帯電話直付けのキーボードという感じのモバイル端末」というところだろうか。DoCoMo専用モバギも今思えばこれの原型だったのかもなぁ。

 その小型軽量ぶりに魅力は感じるが、残念なことにほとんどの物は私には扱えないだろう。狭いキーピッチのためなどではない。多くが、キートップにアルファベットしか印刷されていないので、かな入力の私は使えないのだ。

 まあ、その話はとりあえず置いといて…。

めて思うのは、「今はみんな、モバイルは携帯でやってるんだなぁ」ということか。電話ボックスで"有線している"人はますます見かけなくなった。…いや、もともといなかったか。

ころで、これらの端末にちょっとファンシーっぽいデザインのものが多いのは、そのユーザーの多くが女性だからなのだろうか。電車の中でこの手の端末を操作しているのも女性が多い。普通の格好をした女性が鞄からスッと取り出し親指打ちをしているのを見ても、特に訝しがる人もいない。

 羨ましいのは、その小型軽量さよりもスタイルかも。

 ノートPCとメール端末は似て非なる物だ。難しい話はさておき、サイズが違う。いや、つまらない屁理屈じゃなく、実感としてそう思う。ガラ空きの電車内でもDuoを広げるとき、「これでもう少し小さければ…、せめて天地がなければなぁ」と思うのだ。

 横や厚さが気になるのは鞄に入れて持ち運ぶ時だけだから、言ってみれば自分の内の問題。しかし奥行き、つまり広げたときの天地があると、開いた時にバーンと占有する体積が増えてしまう。細長い画面の事だけでCEやミニノートを使いづらい道具という人もいるが、あの「バーン」が軽減される精神衛生上のメリットは実際にモバイル使用したことのある人しかわからないかもしれない。

 もっとも私は、それでいて最近はスケルトン仕様の方のDuoを持ち歩いているのだから、どうにも矛盾しているのだけど。

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