会社の回線からはメールチェックが出来ない私にとって、テレカと並んで必需品のはずのモジュラーコードを、ある日、家に忘れて来てしまった。会社からの外出直前に気が付いて、取り急ぎ社内から電話線1本を調達した(余ってたやつね、一応)。気分は電話線を盗んで切り売りする隣国の貧しい民といった感じか(またそういう例えをして…)。
とにかく接続できる。よしよし。ちなみにこれは4極2芯というやつ。同じ外見のコードでも、ローカルトーク/フォントークでは4極4芯でないと使えないので用心を。もっとも今はフォントークでLANに接続する人はあんまりいないのか。それはともかく、持ち出した間に合わせの電話線はちょっと長すぎた。3mもの電話線持ち歩いてモバイルもくそもないよな。そこで考えたのだが、他の人は電話線(「モジュラーコード」と呼んでも良いけど)はどんなものを使っているのだろう?
私は、初めの内はソニーのリボン状コードの0.5mを丸めてポケットに入れていた。これが何よりコンパクトで安価なのだ。ところがすぐコネクタのレバー部分が折れてしまった。
仕方ないので、コネクタが保護される最もポピュラーなカードタイプを購入。しかし、このタイプは巻き取りが面倒なことこの上がない。一度全部を引き出さないと、綺麗に収納できないのだ。通信し終わる度に全部引き出してシュルシュル収納しながら歩くことになる。
マイナーチェンジ版も出ているのだが、これも大同小異。半端な引き出し量からでも収納が出来るが、左右からのコード引き出し量が同じというのはグレ電の横では結構煩わしい気もする。それから色がグレーにパープルで何となくVAIOカラーぽいのも個人的にはちょっと…(笑)。
で、結局今使っているスティック状の物にした。有名なソニーのもので、このタイプはその有名な奴しかない。OEMもコピーも類似品もなしだ(あったら買うから教えて欲しい)。機能は盛りだくさんで、相手がオスでもメスでもジョイントして使える。便利は便利だろうが、しかし結構使わない様に思う。ポケットの中でキャップ状の部分が外れてしまうこともしばしばある。単純にペン型の筒の中に、中央部分が筒に固定された縦ロールの電話線が入っていればそれでいいと思うのだが、それでは付加価値がなさすぎて商品としてうまくないのだろうか? 価格は付加価値が付いている分、相応の価格になっているが、その分を私は使っていない。
どうせコストを掛けるなら、付いている汎用型のままのコネクタを、独自の丈夫なものにして欲しい。これは『MacintoshWIRE』でも以前どなたかが書かれていたが、あのRJ11コネクタのレバーは結構すぐ折れてしまう。ポリカーボの弾性だけではモバイル環境での頻繁な脱着には耐えられないのだろう。コネクタとコードを繋ぐ道具は持っているが、コード部が薄い物には対応していない。大体その道具だって1000円以上するわけだし、その上コネクタが使い捨てというのではどうかと思うが。
私はモデム内蔵型のDuoなので、まだましだと思うが、このコードとモデムカードをPC本体とは別に持ち歩かねばならない環境の人もいるはず。こういうのは"本体"に収納できて使用時だけシュルルと引き出せるのがいいんじゃないだろうか? 考えてみるとNTTのプチメールがそれに近い物かもしれないが、この類の物は携帯電話用しかないところを見ると、市場的にはグレ電モバイルはマイノリティなのだろうか?(信じられない)ともかく、デスク上にモジュラーコードの方が突き出ているいうケースは珍しいと思うのだが。
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