第4回

出先執筆癖

〜東芝 ルポJW90F2/90B/95GP/ DYNABOOK J-3100SS 002

'99.5.6

 一方、初代ダイナブックの方は、大学入学祝に父に買ってもらったもの。しかし「一太郎」しか使わず、しかも文書打ちならルポの方が断然快適なので、ほとんど使わずじまいだった。形見(?)なんで捨てられないのだが、現在はハード自体も、自分のスキルとしても全く使えない。バッテリーと液晶が逝っているし、既にdosは呪文の様に難しい。

 当時確か出たばかりのMS-Windowsも入っていたが、何が便利なのか実感できなかった。しばらく後に"本物のGUI"を使うようになって、やっと便利さを知ることが出来たが、漢字トーク7と比べるのはいくらなんでもフェアではないか。失礼。
 いずれにしても、私はこの頃、自分のやりたいことをやるためにパソコンを覚えるというのは労力がかかりすぎて割に合わないと考えるようになっていた。いや、要は面倒くさがりなのだな。
          ルポの集合写真

 
 東芝のワープロ専用機ルポは、マック以前の私の"主要機"だった。学生時代の文章・文字に関わるほとんどの創作はこれらで行った。今見るとキートップの色分けが結構うっとうしいんだが、辞書は素晴らしかったと思う。当時、ワープロ専用機の辞書では東芝が先駆者として他社より一歩先んじていた。

 私は、当時は珍しい方だったセパレートタイプのJW90Bを持ち歩いて文章打ちをしていたのだが、それがその後の"出先執筆癖"の元となったらしい。今でも何か考えながら文章を打つのは、喫茶店とかの方が捗る。HDもバックライトもなかったので、バッテリー切れを気にせずに操作できたのがよかった。
 いずれのルポも、ワープロの多機能化が本格的になる前のもので、せいぜいがモノクロのハンディスキャナを繋ぐことがあった位だが、ほとんど不自由は感じなかった。仲間内(今の「栴檀林小隊」)の会報の誌面は、手描きの絵と、カッターと定規と仮止め糊で作るものだったからだ。

今回の画像は失敗だな。みんな同じ向きのくせにダイナブックだけ角度が違うし。左の段からJW90F2、JW95GP、JW90B、J3100。

<前へ

次へ>