第3回

手元に置きたくなる道具

〜SONY HitBit HB201

'99.4.29

 さて肝心の筐体デザインだが、改めて細部を眺めてみると、プロダクトデザインの段階でテイストは大分スポイルされているらしいことがわかる。安価な入門機なので仕方のないことだが。
 『AppleDesign』には、アップル社は一時期プロトタイプの製作でジウジアーロとのやりとりがあったとあるが、パソコンのデザインに不向きと見たという記述がある。このHB201は、その後のものだろうか? クレイモデルを是非見てみたいものだ。

おまけ プリンタ分離型ワープロ「PRODUCE」。実は私のものではなく、妻が一時期使っていたもの。使い勝手は知らないが、デザインは悪くない。外部メディアは2.8のディスク。

 初めて自分で買ったパソコン。購入理由は「筐体デザイン」! ジウジアーロの手になるという(と、何かで読んだ…)他社にはない未来的なデザインに惹かれて買った。ちなみに「聖子のパソコン」で有名なのは、これの前のモデルである。

 RFビデオ出力が標準だったので、デザインされた画面が点滅するとかそういうのを作ってはVTRに撮っていた。立花ハジメが『太陽さん』をリリースして、原田大三郎と庄野晴彦がラジカルTVとしてアルバムを出した頃だったので、それにだいぶ影響されていた。ただ、MSXで出来ることは当時でも少なかった上に、セットで持っていたスロットに差すタイプのヤマハの音源が、テープでないとデータを記録できないしょうもないやつで、次第に使わなくなってしまった。

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