無灯火

'99.6.18

 最近、仕事で自転車販売店のチラシを担当している。梅雨入りとは言いながらも快晴続きで、ボーナスシーズン真只中の今が、年間を通して最も自転車が売れる時期なのだそうだ。自然と紙面は、プジョーなどの高級外車や国産の高付加価値車といった比較的高価な車種で埋めていかれる。高付加価値というのには電動アシストや盗難防止機能などが含まれる。嫌なことだが、自転車は本当によく盗まれるものだ。盗難防止機能の代表的なものは、サドルを跳ね上げるとセンタースタンドも同時に固定されて"立ち漕ぎ"もできなくなるもので、そこそこ有効らしい。バイクと違って転売目的などの盗難は主ではないからか、トラックやら何やらまで動員することはあまりないようだ。しかし、それらもヒット商品に違いはないのだが、趣味で乗る人を除いて売れ筋の車種は現実にはあくまで"安い車種"だ。そのために大抵の人は付加価値の方には無頓着のようだ。

 例えば自動点灯ライト。私はこれなどは法律で義務化しても良いくらいだと思うが、大体はシリーズの最高グレードに装備されるくらいであとはオプションだったりする。街中には無灯火で走っている自転車がかなり多く見受けられる。パナソニックの調べでは、近畿地方での600人のサンプリングで実に76%もの人が無灯火だったそうだ。それとこちらは何のアンケートだったか失念してしまったが、無灯火の理由の第一位は「ペダルが重くなるから」で、次が「自分は見えているから」だそうだ。どちらもてんでお話にならない。ダイナモの抵抗が嫌なら電池式にすればいいし、自転車のライトは、車や周りに自分の存在を認識させるためにも必要だからだ。それにだ、暗闇の中を無灯火で走ってくる様なイリーガルな自転車が、スリや通り魔でないと言える根拠ってそんなにあるだろうか? いくら欧米よりは日本は安全だといっても、最近は大陸から"自転車と惨殺の大好きな民族の方々"が出稼ぎに来ているようなので、油断できないと思うが。

 多摩方面で無灯火で歩道を走っていたら、軍服姿で犬の散歩をしている男に柄の長いスコップで顔面を突かれそうになったあなた。その男は私だ。夜はライトをつけるなんて、そんなの小学校に入る前に習ってるだろうに。私はてっきり"北"の刺客かと思ったよ(笑<笑い事じゃないけど)。
 無灯火に関するデータが何かないかとネット検索したら、大抵は個人サイトのダイヤリーみたいなものだが、かなり激しい書き様で自転車の無灯火を非難しているページが沢山あった。それにしても多いよな、無灯火。タバコの投げ捨て並みに多い。ちゃんとした教育受けてない人って世の中に意外に多いってことだよな。やれやれ。