固いペコちゃん

'99.3.28

 ペコちゃんが当たった。これは期間中に不二家で特定のポイント分の買い物をすると、店舗に在庫がある限りは全員に当たるもの。2着の服付きの全長20cmの着せ替え人形と、他に3着入りの着替えセットがある。とても出来が良く、それなりのお金がかかっていることだろう。ノベルティグッズ好きの肝をつかんだ企画といえる。キャラクターがこれだけ有名だとノベルティも楽な様な気がするものだが、実はキャラクターイメージの維持のために下手なことは出来ないので、かえって大変だろうというのが元専業者でもある私の見方だ。

 ところでこの人形、パッケージや告知媒体(ポスター/チラシ)に気になる表記がある。

 「本品は塩化ビニールを使用していません」

 なるほど固い。組み立てるのも面倒だったろう。

 いや、そういう話じゃなくて、要するに環境問題配慮というやつだな。従来はノベルティの人形といえば塩ビと相場が決まっており、小さい頃よく集めた銀行の貯金箱人形なんかもそうだった。最近は燃やすとダイオキシンを発生する塩化ビニールの使用にはいろいろなところで消極的になっている。

 ところでいまダイオキシン問題といえば所沢だが、やっと言い訳のような政府の測定値が発表になり、「ほらやっぱり」と「そうでもないのか??」が入り交じる結果となった(と思う)。そこへ何を勘違いしたか所沢農協はテレビ朝日に強く謝罪を求めているが、問題なのはホウレンソウとお茶を間違えてたとかそういうことじゃなくて、調査内容を発表保留のまま、うやむやにしてしまおうとしていた農協のお役所様体質が問題なのであって、一部誤報だとか、農家が損失を受けたとか以前にそういう構造の方が絶対問題が大きいんじゃないか? そんな連中の管理している食物しか口に出来なかったらちょっとどうかなと思うが。ブームに乗って無農薬だ産直だと言っても信用できなくなるな。だからって外国産の牛肉やオレンジがクリーンって言ってるわけじゃなくてね。