私の喫煙量は、あまり多くない。会社勤めで最も多く吸っていた頃でも、週に1.5箱(30本)位だった。一人でバーに飲みに行くことが多いので、そういう時にはよく吸うのだが、歩いてる間にまで火を点けないと気が済まないわけではない(そもそもあれはマナー違反だが…)。
だから、という訳でもないけど、銘柄には趣味を通す。ドイツかぶれなので、ドイツ煙草を選ぶ。と言っても実は、日本で売られているMADE
IN GERMANYは驚くほど少ない。
年輩の方に「ドイツ煙草」と言うと、「ゲルベゾルデ」の名が出てくる。この姉妹品の「ミルデゾルデ」は10年ちょっと前は普通に売られていた。しかも当時は専売公社が供給していたのだ。最後には横浜近辺でしか買えないものらしかった。事情通の友人によれば、当時の横浜市長が熱烈な"ミルデ"ファンだからとかいう話だが…。私自身は結局1箱しか吸ったことはない。
土産物の「HB(ハーベー)」や、超高級品の「ダビドフ・マグナム」(20本850円)を経て落ち着いたのが、「ミクニ・シェイファー」「ミクニ・シェイファーライト」だった。
これはベースがアメリカ産ヴァージニア葉なので、風味にはユーロぽさがない(らしい(笑))のだが、犬(アフガンハウンドみたいな種)をあしらったパッケージは、犬好きの私に訴える物があった。何よりこのレアな煙草は話の種として充分で、"各種の営業先"で話のきっかけに出来たのだった。
しかしこれを扱っていた三国商事からの流通は体を成さなくなり、'96年末頃だったと思うが供給が途絶えた。その頃は当然ずっと決まった店(銀座一丁目にある)で買っていて、"直"で宅配便で納品してもらったりしたのだが、自主流通銘柄は本当に不安定だ。(ちなみに日本のほとんどの煙草は「たばこサービス」によって流通しているが、極一部の銘柄は独自ルートで流通している)
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