マルゼンP99は、そのサイズから同社USPと比較してしまうが、シリンダー周りの構造はむしろPPK/Sなどに似ている。しかし"ツメ付き"負圧式であるPPK/S・イングラム系の様にバルブのロック/アンロックをスライド/ボルト側とマガジン内の相互のツメを介して行うのではなく、フレーム側のパーツ(マガジンに掛かる形のメッキパーツ)で行う様になっている。
実銃のセグメントでもP99はUSPとぶつかるが、マルゼンP99と各社のトイガンUSPを比較して悩む人はいないだろう。同社USPとは比較にならないリアルさを持ち、タナカUSPよりパワフルで価格も安い(2千円)。
「特定のガンに思い入れはなくて、最近作のガスブローバック機でモダンオートを1挺だけ」という人には、KSCグロックやマルイM9より私はこれがお勧め。と言ってもそういうニーズってないような気がするが(笑)。唯一マガジン(のリップ)がネック。…結構大きな"唯一"だけどな。
「とにかくP99が欲しいけど、マルゼンとKTW/A&Pどちらが良いか?」なんて人もいないかな。勿論お金があるならマルゼンを買った方が良いに決まっている。価格の違い以上の価値を間違いなく持っているからだ。
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