トリガーポジション
コック状態が外からはわからないグロックにとって、コック時のみトリガーが前進してトリガーポジションで知らせるシステムの再現は重要なはずなのだけど、残念ながら東京マルイG26では再現されなかった。ローコストなKSCでもG18では再現できたのだからコストではなく構造の問題? そこまでは確認しておらず根拠無しだが。
トリガーセフティがPOM製で、スプリングも兼ねられているのはKSCと同じ。しかし外れ具合は固くて軽く引っかかる感じでタナカ並にイマイチ。
排気方向
これは構造上仕方ないか。ブローバック後の排気は手前に来る。転がりながら撃つと手首に生ガスを浴びて嫌な感じ。スライド式の負圧ブローバック系でこれは不可避なのだろうか。
マガジン
話題のプラ製リップはABSではなくPOM製で強度は特に不安無し。部品代も250円で不満無し。ダイキャストと違って「微妙に曲がる」事がない分、いつの間にか不調という事がなくて良いように思う。
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↑左からマルイ、KSC、MGC
ハンマーまわり
実銃ではストライカー式の採用によって銃身を低く抑えたデザインが出来た。ところがガスブローバックのトイガンの場合はストライカーでは打撃力が弱いためアレンジが必要になる。プッシュバルブ式(MGC、コクサイ)か内蔵ハンマー式(タナカ、KSC)がある。後者の場合、普通に内蔵ハンマーを設けると天地がないのでハンマーの長さ(回転半径)が短くなり、コックに力がいるためフリクションが大きくなる。
タナカはハンマーに薄い突起を付けて長さを延長。この部分をスライドのミゾ内の突起に引っかけてコックさせる。
KSCはスライドに設けたフリップ状のパーツ(ブリーチリンク)がハンマーを起こし、スライドが戻るときはハンマーに当たって寝るようになって狭い天地でうまく稼動している。
東京マルイの場合は、スライド側の板状の突起が、ハンマーにオフセットで付けられたローラーを蹴ってハンマーを起こす。ローラーで摩擦が軽減されるため短い回転半径でもより軽い力でハンマーを起こせるようになっている(と、思うんだけどGun誌のレポートでは書き方が少々違っていたが)。
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それよりも弾込めのしにくさが気になる。フォロアのテンションが強いわけではない。リップが狭くてきついのだ。チャージャーは付属せず、1発ずつ込めることになる。ダブルカラムの場合、流し込みの装弾で列が崩れ、それが給弾不良の大きな原因ともなるが、1発ずつのみにするよりはチャージャーを付けた方がベターだと思うのだが。他社のチャージャーをいくつか使ってみたが、いずれもそのままでは使えないようだ。
仕上げは気に入った。塗装ではないが、プラ地肌風の艶消しになっており、最近の他社製のようなダイキャスト然としたものよりリアル。もちろんベストはMGC製のようなプラ外装なのだが。

↑フレーム側。
左からKSC、タナカ、マルイ。
↓スライド側。

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