MGC H&K MP5Kシリーズは極一時期だけ存在したモータードライブガスガンというカテゴリーのエアガンで、リキッドチャージマガジンのバルブをモーター駆動するハンマーで叩いて開放する。そのモーターを駆動するための単三電池がレシーバー上部に縦一列に入るのである。液漏れした場合、銃口を上にして置いていると後端の亜鉛製レシーバーキャップとモーターが、水平に置こうものなら主要電子部品全体が強アルカリの電解液漬けである。そんなアホなトラブルがそうそうあるかというと、ある。それもうちに2例あるのだった。
これがなかなか直せない。何せメーカーがもうないのでパーツ取り用の銃を用意するしかない。しかしそもそも自分がガン趣味から少し遠ざかっているので大枚はたいてまで直そうとはならなかったのである。
そこへ神の啓示があった。いや、啓示と言うよりツイートか。曰く「MGCの3バーストMP5Kの配線引き直しをやってみたけどやっぱ回路が腐ってて駄目みたいな。押し付けプレゼント用に決定しました」。これに勝手に「お待ちしております!」とリプライした。えっ、それ単にたかってるんじゃないかって? そうかなぁ。
斯くしてたぐちやすたかさんからジャンクのMGCクルツが届いた。しかもなぜか1.5挺分ほど。トップ画像がそれで、なぜだか東京マルイの新製品チラシが沢山同梱されていた(笑)。
さてこれで救われると、早速自分のクルツをバラしてみたところ…。私のクルツの方が酷い状態だった。やれやれ。レストアを終えて無事3点射するMGCバーストクルツで記事を仕上げるつもりがすっかり暗礁に乗り上げてしまい、苦々しい思いで第1回を終える。…第2回がいつになるかは未定である。
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露出ミスではなく、白いのだ。亜鉛のレシーバーキャップが無惨。
塗ったのではなく、青いのだ。電池収納部+側端子の…何だこれは?
こんなモーター回るかよ〜。左のはボルト。黴びたモチじゃねーよ。
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