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'19.11.18  mac&other

iPad miniに合うBTKBを求めて
 日頃メインで使用しているMacBook Airが不調になると、応急措置の一つとしてiPad mini4を引っ張り出す。AdobeもMSも開けないので仕事には全く使えないが、ツイートとか日々のコミュニケーションの道具としては充分なスペックなので助かる。ただキーボードがないのは厳しいので、以前にはEWIN製の脚付カバー+日本語配列BTKB(Bluetooth Keyboard)のセットを買った。しかし当時の記事の通り、このKBの使い勝手は死ぬ程酷くて、結局放ったらかしになっていた。だって本当に酷い。

 さて先日の新たなMBA不調が起こる丁度前の時期に、偶然こちらのRM製BTKB、RM3289BKの情報がレコメンドされてきていた。「過去の購入物の類似品」というレコメンドで有用な物に出会ったことはなかったので期待はしていなかった。どうせ大きいか、変な配列なんだろうと思って見ると、確かに配列は正規のJISやASCIIではないものの、妙なFnキー使い等をしなくても入力が出来る様だった。

 ただ製品情報が分かりにくく、メーカーへのリンクもなかったので怪しい中華メーカーなのかと調べた。ブランド名の「RM」は「Royal Monster」の略で、(株)アール・エムという神奈川県に実体のある国内の携帯グッズメーカーだった。また、発売元は同県内の(株)福山商事となっていた。製造自体は中国だろうが、窓口が国内なのはまだマシだろう。

 このメーカー、サイトを見ると日本語配列BTKBを結構作っていた様だが、今入手できるのはこの製品だけの様だった。ちなみにサイトの「商品情報」に情報は無く、型番のみ列記された「カタログ」の方にあるので分かりにくい。


RM3289BK 購入価格3,970円(込) 7色から設定できるバックライト付き。本体のスタンドはEWINの物。


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「Royal Monster」
 サイズは幅238×奥行128×厚6mm。幅だけ言えば9.7"iPadサイズだが、iPad mini 4が8"で203.2x134.8mmなので、奥行きはそれ以下だからケースで挟んでもちょっと横がはみ出る程度で許容範囲かと考えた。

 現物が届いてから気付いたのは、ON/OFFの切り分けが微妙な点。スリープ時はKBの電源(小さいスライドスイッチ)をいちいち切る必要がある。あと、実測245gとやや重い。底板が丈夫な金属製だからなのだが、ここはもっとヤワで良いと思うな。


EWIN製BTKB(下)との比較。確かに小さいし、iPad miniにフィットするサイズだったが、何せ使えなかった。

 ちなみに、実はiOSへの対応がイマイチで、14個のキーが正しく反応しないトラブルがあった。窓口の福山商事の対応は迅速で、交換の手続きもスムーズだった。だが…やっぱり駄目だった。キートップにシール貼るからいいやもう。(こういうものだという慣れ)
iOS対応に切り替えられなかった14のキー。



'19.9.28  mac&other

スリープゴケの解決、SSDの換装
 先週の連休中にMacBook Air(以下MBAと略)のSSDを換装した。その事を社内で明かしたところ、部下に「なんでこんな混んでる時期にやるんですか」と非難された(笑)。しょうがないよ、壊れたんだから。

 このところ数ヶ月、スリープゴケが続いていた。スリープから醒める時にダウンする。開くとバックライトは点くので、スリープはしていたのだと考える。以前はひと月に数回あったかどうか程度だったのが、この所毎日になり、それが最後の2日間程はほぼ毎回になってしまっており、急激に悪化していた。

 スリープゴケの立ち上げ直しに時間が掛かる以外の最大の実害は、IMが馬鹿になるという事だ。ATOKを使っているが、学習しないどころか、まあまず使わない様な字に変換する様になる。候補自体もおかしい。稼動してる間もストレスだらけになる。

 実はこれは使用開始当初からたまに起こっていた不調だった。ネットで調べてもなかなか正解が見つからずにいたが、この個体(Early 2014)を中古で購入した秋葉原のMac専門店「家電のケンちゃん」に相談すると、不定期にその症状が出るのであればSSDの不具合が疑わしいのではという事だった。スコッチぶっかけで前のMBA(Early 2015)を壊した時に色々世話になった店で、高い経験値からの情報におそらくは間違いないのだろう。しかしあまり開腹はやりたくないなぁと躊躇していたらこの様である。ちなみにこの不調のSSDは壊したMBAから自分で移植したものなので、購入店には全く非はない。それどころか、無事と言われてはいたものの結局そこも壊れてたんじゃないかというだけなのだが。

 2008年から今に続くロングセラーMBAは、見た目同じだが2013年と2018年に大きく変わっている。いや、2018年のは別物だから分かるとして、2013年にはSSDの形式がSATA3からPCIeになっている。また電源部がMLB一体になっているし、トラックパッドの取り付けも違う。まあそれらは外からは分からないが、電源コネクタがMagSafeからMagSafe2になっているのが一番分かりやすい違いか。

 開腹には特殊ドライバーが必要だが、SSD交換までなら2種類あれば済む。ペンタローブ1.2mm(星形★の角が丸いやつ)とトルクスドライバーT5(*の太いやつ)。普通のDIY屋にはなかったりするが、電気工作道具屋にはある。普通に買えない訳ではない。

 容量128GBとは言えTimeMachineのバックアップからの復元は随分と時間が掛かるのだろうなと考えていたが、意外に短い時間で済んだ。各種ファイルをそのままにしていたのに40分と、メールボックスの復元に40分の計80分だった。

 起動。早速閉じてスリープさせ蓋を開けると、
以前の様にサッとスリープから醒める。あぁ、早くやれば良かった。しかし、この後マイクロソフト製品の再認証に煩わされる事をその時の私はまだ知らなかった。

この2本の特殊ドライバーと慎重な思い切り良さがあればSSD交換は簡単。ペンタローブはヒンジ近くの長めの2本を除き皆同じ長さなので楽。


SSD(□内)に触れる前に、まずバッテリーから基盤への給電を絶つためコネクタ(↑)を外す。


上が差し替えたEarly2014のSSD。外してあるのがEarly2015のSSD。ネジを抜いて右にスライドすれば簡単に抜ける。


復元中。当てにならないプログレスバーだが…。

読書 井上荒野「ママがやった」文春文庫

79歳の母が72歳の父を殺したところから始まる、姉弟3人と関係者の話。初出は文學会で'12年〜'15年に8回に渡って掲載されたものなので、読みながら感じた時間の分断はリアルだったのかも。車外とトランクの中の距離感で夫を愛しく見つめるためだけにこのストーリーがあったかと思うと切ない。それにしても荒野姐様は、どうしてこうも駄目な男ばかり愛しげに描くかね。