iBookが壊れた。今までの様にバックライトが角度によって切れるという程度のことではなく、透かせど照らせど画面には何も映っていない。出がけのことだったのでとにかく持って家を出た。
現状、手持ち唯一の稼動機で、かつ仕事にも全面的に使っている。メールは携帯電話に転送されるので内容確認程度なら出来るが仕事のMLに返信できないし、見積の一つも作れない。とにかくすぐに何とかしないとならない。
事務所にビデオ出力ケーブルがあるので、それでとりあえずモニタ(と言っても単なる小型のテレビ)に繋いでみたが、何も映らない。元が駄目なのか? とりあえず起動はしている様なのだが。
仮にケーブルだけのこととしても2.5万。ボードやら何やらのこととなれば5万超の修理費となる。しかも、それで完全に直るかどうかは怪しい。何せモニタケーブル自体は一度交換しているのだから。そもそも初期型のDual USBなら7万かそこらで買えるのである。
選択肢はない。今日、買うしかないのである。
秋葉原のソフならすぐ買えるだろうと思っていたら、以前はDual USBが10台程並んでいたショーケースに、12インチは1台しかないのだ。一方新古のG4 iBookが10万ちょっとになって山になっている。何も世間がみんな広告屋なわけでもあるまいに、OS9ブート機は貴重なのだろうか。
結局駆けずり回って8.4万の32 VRAM(2002年11月発表)に決めた。キーボードがずれてはまって抜けなくなっていたが、800円しか引いてくれなかった。どうせ全バラせにゃならんのだからいいけど、「メモリの増設などは出来ませんが、一応使えます」はいくら何でも苦しいコメントだったな。持ち帰ってから、実は展示のPOPと異なり最終型のearly 2003(2003年4月発表)だということが分かった。何だかな。
具合を検証しながらセットアップなぞやっている余裕はないので、HDはそのまま移すことにした。言葉では簡単だが、2台のiBookを同時にバラすのである。トップカバー全周の微妙なスナップをプラスティックのカードを使って解いていき底面の筐体を外す。サイズの違う6個のネジを外してトップカバーを外し、サイズの違う12個のネジを外してシールドを外す。2枚の紙にネジ位置の分かる略図を描き、外したネジを両面テープで貼り付けていく。気が遠くなる。平日の夜だぞコラ。
しかし更に気が遠くなったのは作業が終わった後だった。HDを載せ換えたearly 2003は無事起動したが、表示が遅い。LCD輝度もスピーカー音量も調節できない。外付けHDはマウントするのになぜかB'sCREWで認識されない。挙げ句の果てにシステムが「足りなくて」スリープできない。とりあえずネット接続やプリンタ出力が出来るので仕事は何とかなるだろうから週末まではこのままいくつもりだが…、とどめに付属のCDではOS Xで起動しないとOS9の再インストールもできやしないのだ。私は9でしか使わないのに。意味ねー。
バラし中の憤りはキャプションの方をご覧いただき、興奮のあまりの字数オーバーは何とかご容赦を。
この間苦労して手に入れたトラックパッド付きのトップカバーはどうするかって? 放っておいてくれ!
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iBookが2台だ。嬉しいなクソ。

重ねると年輪の違いが…。

初代iBook Dual USB。なんかガタガタ。

最後のG3 iBook。となると、較べてみたい部分があんだよね。

このヒンジ近くでビデオケーブルが不具合を起こすが、アップルは「不具合聞いてないし、そもそも部品の仕様て公開してないって」とコメントしてたんだよね。

で、最新型。全然違うじゃねーかよ。ケーブル周りに意図的に余裕出してるじゃねーかてめー。
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