随筆/myhome
公文書

'07.6.13  myhome

カマキリとスズメバチ

 都内にありながら自然溢れる我が家より、最近のトピックスを2つ。

 ミサワホーム製セラミック外壁の我が家は、どういう訳かカマキリがよく巣を作る。無理に剥がすと塗装面まで剥がれるのでそのままにすると、毎年1、2個の割合で増えていく。今年は2つは増えたなぁと思っていたら、先日一度にその2つの巣で卵が孵化した。気付いたのは、壁に近づくと壁の表面が動いて見えたから。よく見ると巣を中心に半径30cm程がちっちゃいカマキリの赤ちゃん(「赤ちゃん」て感じなんだよ)に覆われている。それが、1m程離れた位置の人間が動くのに反応して「モソソソ」と動くのである。可愛くて見入ってしまった。よく見るとなんかシラスみたいなんだなぁ。5歳の娘がぷちっとやりそうになるのを抑えながら、習性に従い少しずつ上に登っていくカマキリを観察する。しかしこれ、枝に産み付けるから意味があるのであって、人家の壁面では彼らに未来はあるのだろうか。これを発見した翌々週に、醤油をかけた茶色いシラスみたいになったカマキリを1匹発見した。がんばれ。全部に育たれるとこちらも困るけどな。

 一方で、1匹でも育って欲しくないのはスズメバチ。今年も近所を飛んでいるなと行き先を追ってみたら、なんとうちの玄関先にある駐車場の屋根支柱に巣が出来ていた。まだ房は小さくそれらしくはないが。その日はもう週末で、無料駆除をやってくれる市役所には連絡も付かない。しかししばらく観察すると、どうやら巣にはまだ1匹しかいない様だった。家人の留守を狙い、SWATよろしくクルマで横付けし窓から蜂用殺虫剤を連続噴霧。怯んだところを叩き落として踏み潰し、巣もビニル袋にくるんで踏んだ。あまり気分は良くないが、いくらなんでもスズメバチはまずかろう。ちなみに基本的にスズメバチは個人で対処しない様、蜂用殺虫剤の説明書きでも謳われているので自己責任でも真似なぞしない様に。


どうやって察知するのか全てが一斉に「モソソソ」と動く。


何か丸めているヤツ。

読書 長嶺超輝「裁判官の爆笑お言葉集」幻冬舎新書

基本的に新書は読まないのだが、妻が図書館で借りてすぐ読めるし面白いと言うので。確かに面白いが…。新書と言うより“なんとかブックス”だな。同じ事か。


'07.5.22  myhome

手入れ

 週末の雨は午前中に止み、私のその日の仕事が決まった。雨上がり言えば雑草抜きだ。雨で土が緩んでいるところを引っこ抜く訳である。去年の始末が悪かったのか、晴れた週末を自転車趣味の外出で使ってしまうことが多かったためか、今年の庭はかなり酷いことになっている。

 庭中央の枝垂れ梅周辺にあったカタバミはあちこちに分散しまい、逆に枝垂れ梅の周りは全てが枯れてしまって土が見えている。スギナは絶滅したようだが広葉雑草は相変わらずで、とうとうドクダミが侵略してきた。それどころか数年前に娘が散らせたらしいノビルがしっかり育ってネギ臭くなっている。

 3週間ほど前に追肥と共に芝地用除草剤「シバキープ」を撒いていたが、カタバミの一部にはやっと効果が現れたもののそれだけで、しかもカタバミが枯れた跡には土しか見えていないという始末である。除草剤撒いて気長に待つよりさっさと張り替えた方が良かったということになる。

 元々、張り替え時だったのかも知れないし、実際に張り替えなければならなくなっている部分も多い。芝の張り替えはただ剥がして、買ってきた芝を置けばいいというものではない。下地の土が悪く・固くなってきている場合も多く、耕し、土壌改良し、整地しなければならない。別に広大な庭ではないが、さりとて自分一人で作業するには手に余る。

 その様にずっと地面を眺めて溜息を付いていたが、ふと上を見ると梅の実が大きくなっている。そして端の方の一部の葉にアブラムシが付き始めていた。これが拡がると殺虫剤を噴霧しなければならず、そうなると梅酒が出来なくなる。早く収穫せねば! というところで夕刻となってしまい(ビール呑みながらやってるからだよ)、さて1週間後で間に合うのだろうかと不安を覚えつつ家に入る。

 「梅酒? まだ沢山あるのに。作るの大変なんだよ」と妻。

 「え、どこに? あるなら呑むのに」と違う話になっている。


遠目にもやや荒れ気味の我が家の庭かな。

枝垂れ梅下。絶滅状態。苔がむしてます。

カタバミが覆う庭では裸足に心地が悪い。

畑でなく、ノビルが伸びる不思議な芝地。

球根かと思ったら幼虫でした。悪い悪い。

スギ花粉、本来の役目、かたち成す若芽。