GUN&MILITARY
公文書

'14.5.12  gun&military 

3Dプリンターと銃と私

 先週私のTLで盛り上がった話題は、旧友のまさかの結婚と、3Dプリンター銃だった。

 3Dプリンター銃についてはテキサスのDD(Defense Distributed)製が話題になった時に本欄で触れた。要するに「実包を固定して何かで叩けばそれで銃になる」のであって、その側を金属加工や木工でなく3Dプリンターで作ったというだけの違いであり、3Dプリンターだから危険な道具が“誰にでも簡単に”作れるという訳では無い。

 DDは高尚な思想を掲げている様でいて、元は単に銃の外装部品を作っていただけの集まり。個人的にはテキサスぽいなという程度だった。Liberatorにしたところで、単にAR15系風の撃発パーツが欲しかっただけではと思ってしまう。

 さて今回の居村容疑者の銃だが、当初報道では5挺を押収とあったが、画像付きの報道では6挺並んでいる。この内1挺が件のLiberator。2挺は古典的形状の単発銃で、2挺はその薬室部分を肉厚にした様な物。1挺が独自設計という回転弾倉の連発銃だった。

 この内2挺に、殺傷能力有りと判断される基準の5倍の威力があったと報道されている。近年玩具銃に課せられた上限基準が0.989J(それ以上は準空気銃)だから、5J程あったのだろう。一般的な小口径拳銃弾22LRで150J以上だが、そこまでなくても人は死ぬという事だ。

 それにこれは威力に対する基準であって、実包使用可能というのは構造に対する基準に抵触している。ネット上で「実包もないし全部プラなら問題ないのでは」という意見が散見されたので、材質以前に構造が銃刀法違反とツイートしたところそれがRTされた。これに対して実弾が撃てなくても人が殺せる場合はどうなのかという意見がその後に出て来たが、前段の通りである。

 いや、確かに豪速球投手は銃刀法違反では逮捕されないのだが(銃刀法は装薬銃砲及び空気銃に対する規制だし…)。


3Dプリンター銃は何を解放するか? [小隊司令部発BLOG版]

実はガンマニアの方がむしろ勘違いしやすいんだけど、材質とかブリネル硬度は関係なくて、実弾撃てる構造自体が銃刀法違反なんだってば。[15:50 - 2014年5月8日]

日本で3Dプリンターでピストルを製造した男が逮捕?何で作ろうと銃は銃[TECHCRUNCH JAPAN](連発銃の記事)

銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法) 念のため、原文ママ全部読める総務省のページをリンク。

'14.1.15  gun&military 

NEWSKYMA NSM.303A “中華 StG-44もどき”「新製品即断速報」

 この中国製チープガンは、輸入販売元が「中華 StG-44もどき」と称していたので、初めは松栄デッドコピーで有名な中国AGM製品の、更に外観コピーか何かのコッキングガンなのだと思った。知ったのは馴染みのcydさんがTL上にオク出品画像を貼ったのがきっかけだった。確かにStG-44風だが、それにバレット風バイポッドや古風なスコープがモールドのピカティニーレイルに装着されているという何とも情けない姿で、しかも全長が短い。二次大戦のマイナー突撃銃をわざわざこんな仕様でトイガン化する意味はあるのだろうか?(笑)

 オク出品元を辿ると、大陸/半島トイガン販売で知られるショップだったので直接申し込んだ。


中華長物に有りがちな訳の分からない勇姿(笑)。

以下、本文