GUN&MILITARY
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'08.1.6  gun&military

2挺の新型ワルサーP99

 新年特別企画という訳でもないが、久々にトイガンレポート。年末にマルイの電ブロを買ったので、ストック気味になっていた韓国で購入のハプドンP99と合わせてのレポートとした。

 今月号(2月号)のG誌にPPKサイズの9パラオートPPSが載っていたが、あのデザインはどんなもんだろうかなんてことも考えつつ。…それにしてもマイチェンして格好良くなる工業製品て少ないなと。


P99の新旧。大きな違いはレールが独自仕様からピカティニーに。マグキャッチが細長く、スライドキャッチが形状変更。そしてスライド前後方向に溝が1本入る。(クリックで拡大)

左からマルイ、ハプドン、比較用のマルゼン。マルイ以外コッキングインジケーターはライブで、コッキング状態。DAOのマルイは本来見えていないはず。
東京マルイ 電動ブローバック ワルサーP99DAO フルオート

 初めは、既に持っている同シリーズのG18Cと外形以外全く変わらないと思い、「買って嬉しい」感じがちょっと薄かった。東京マルイは安価なコッキングハンドガンでも銃ごとに何かしらの一芸があってそこが楽しみなのだが。ところが弄ってみると、バックストラップが別部品になっていた。さすがに実物との互換性はないが、なかなかニヤリとさせられる。ただ、わざわざDAOとしてモデルアップしているのだから、コッキングインジケーターをトリガーに連動させる(コックしないから動くだけで良い)とかもコスト内で出来はしなかっただろうかと言ったら、それは高望みか。

 ちなみに造形自体は例によって問題なし。作動もいつも通り良好。軽過ぎるのは致し方なく、自分でリボン状の鉛でもフレームに詰めれば良い。電池の+−表示はもっとはっきりさせた方が良いと感じた。セレクタがトリガーガード内側上面にあるのは○。これはとても良い。セミオートをモデルアップする際はこのアレンジがスマートで良いだろう。

バックストラップ裏は当然モーター。これのためか全体に厚み増。

小ぶりだが操作性には問題の無いセレクター。
ハプドン科学 ワルサーP99

 今回これだけだと記事に出来そうもなかったので、随分前に韓国で購入したコッキングのP99も引っ張り出した。コピーやら等では全くなく、実は新型P99としては日本製より発売が早かった。韓国の店頭で「紛い物だからマグキャッチが変な形なのか?」と一瞬勘違いしてしまった。ネット上の情報ではハプドンはコンパクトも出しているらしいが、いずれにしても私の知る限りでは、新型のP99をモデルアップしているのはこのハプドンとマルゼン(コンパクト)、そして東京マルイの3社である。

 輸出仕様か、やや延長したオレンジ色バレルが目立つがフォルムは悪くない。作りもかっちりしており安心して撃てる。セフティ解除が右スライドストップを持ち上げる形式というのはいただけないが、ホールドオープンがライブなのでそれは帳消しだ。リップ側面にフォロアの突起が出てキャッチを持ち上げ、残弾ゼロでスライドはカチンと止まる。コッキングインジケーターもライブである。現地売価が19,000W。今のレートでそのままだと2,297円。諸々込みで2,980円とかだと充分売れるのではないか。

この位置で解除はないと思うが、

ライブなスライドストップが○。
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