多くの賛同者の皆さんに支えられて何とか進んだスケルトン計画は、Duoに関しては第2弾が8月末に発送開始となった。これに合わせてPBAの最弱サイトである我がDZTでは、今回もスケルトン計画"周り"のフォローを企画した。
 「組んでみたら意外に透けてないぞ〜」という方のためにお送りする「スケルトンパーツ透明度アップ裏ワザ紹介+α。「そんなのとっくに知ってらぁ」という方も暖かく見守ってやってということで(笑)。

'98.8.29 島津 @栴檀林小隊

パーツ到着


↑待望の第二弾パーツ。私は今回も半透明緑で参加。

←液晶部のパーツを組み付ける前の私の愛機2300c。第1弾のトップカバースケルトンパーツが装着されている。

分解


↑9.5インチの液晶部筐体は割合まとまっていて、バラすのはモノクロより簡単かも。液晶部を本体から外し、シール下の2本のトルクスネジを外すと「液晶ウラ」部分筐体が外せる。あとは写真の7本のトルクスネジだけ外し、スピーカーを取れば、交換準備はOK。

↑私は液晶ユニットを囲う防磁シールド(画像上の白いパーツ)は外すことにした。アースや本体の機能には一切関係しない。とはいえ勿論これも「自己責任」。

 

←スケルトンパーツを軽く乗せてみると… 良いんだけどイマイチ曇ってるような気が…

そこで「スクラッチコート」登場!

元々はバイク用ヘルメットのシールドに塗布することで、細かい傷を消し、視界の曇りを取り除くためのもの。私はサバイバルゲームのゴーグル用に買ったのだけど。

プラスティックも塗装面も侵さず、乾くまでに時間がかかる分、失敗が少ない。塗布はティッシュペーパー等で行うので、特に技術は要らない。クルマの塗装面に使う傷消し剤も同様の効果が得られる(多分)。

技術のある方はクリア塗料の吹き付けの方が同じ効果で耐久性のある仕上がりになるが、失敗するとやり直しはきかない。平坦で簡単に見えても意外に塗装は難しい。万人向けということでお勧め。


原版のパーツの裏面は、元々仕上げの施される部分ではないため、ヘアライン状(紙ヤスリで擦った様な跡)になっていて、これが曇りの原因になる。


スクラッチコートを塗布すると、曇った感じはなくなる。

 


塗布無しと表裏塗布の比較。実物だともっと下のシールの見え方が違う。  


完成。所要時間は数分。さて、見違えた愛機を眺めながらビールでも呑もうかな。


オマケ 純正パーツの補強 「プラリペア」(武藤商事)

Duo液晶部最大の弱点である「ツメ」と「ネジ受け基部」は、スケルトンパーツでは補強が施されている。*

これと同様の補強をオリジナルパーツに加えるとしても、その材料の選択が難しいところ。ここではオマケとして、オリジナルパーツの補強に最適な材料をご紹介。

補強用のパテ類には、溶剤系のラッカーパテや二液混合のポリパテ、エポパテなど、いろいろあるが、Duoの筐体の素材であるABS樹脂とうまく合わなかったり、強度がイマイチだったりなどの問題がある。しかし、私がいくつか試したところ、「プラリペア」なら安心できそう。

「プラリペア」は、粉状のプラと溶液からなっているアクリル樹脂のパテで、固まった後はかなりの硬度とネバリを持つ。ABSへの食いつきも文句無し。


*射出成形で作られるオリジナルパーツは、あまり肉厚があると冷えて固まったとき収縮してしまうため、"肉抜き"のためリブ状の構造にせざるおえない。2液混合で作られるスケルトンパーツの場合、完成時の収縮は射出成形ほどではないため、原型の段階でこの様な補強が可能になる。


写真のセットで1600円位。模型専門店やDIY専門店等で扱っている。

follow up !

'98.8.29

ところで、スケルトンパーツの透明化の方法の一つとして、サラダ油を馴染ませる方法がPHENiXでも紹介されたが、油の種類にはくれぐれもお気をつけを。
例えば、多くの鉱物油(CRC556とか)はプラスチックを侵す。同じシリコン系/テフロン系でもエアガン整備用のものは、プラスチックに対する配慮が明記されていますから分かりやすい。くれぐれも自転車用に使ってるスプレーオイルとかは使わないように。プラスティックが割れたりする。


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