この一週間ばかりの間でモバイルの環境が激変した。DuoからiBookに変えたのだから当然といえば当然なのだが、それは直接の理由ではない。最大の違いはグレ電がなくても通信ができるようになったということだ。そんなの普通だろと思われるかもしれないが、Duoユーザーにとって携帯電話での通信というのはそう低いハードルではないのである。

これがまだPHSなら「音声みなし通信」という、簡単なアクセサリー(単なるコード)を用いる安価な方法もあるのだが、デジタル携帯電話で行うとなると、NTT DoCoMoの「モバイルデータアダプタ96F2」(画像左)という入手の難しい高価なアダプタを使うしか手がない。

　ところがこれは私が使っているcdmaOne方式の携帯電話には対応していないのだ。まずは何より物理的な問題で、ジャックの型自体が合わない。携帯電話のアドレス管理ソフトにはデジタル/cdmaOne兼用パッケージにアダプタ(巻いた96F2の真ん中)が付属しているものもあるが、あれを用いれば使えるのではないかと考えたこともあった。結論としてはダメである。まるで認識されない。

　これだけレアな機器の組み合わせでも乗り越えられない壁はあるのだ。誰かに聞いて判る様なものではないので試してみるしかないのだが、これで購入してからの失敗では目も当てられない。幸いこれらはFukap-氏から借りたものである(そして借りっ放しである。ゴメン)。

話が前後するようだが、実はiBookと一緒にUSB用のアダプタ(画像右)を購入したのだ。携帯電話を使った通信。Duoでなし得なかった環境の実現である。…いや、私の場合そういうものはものすごく多いんだけど。

　ところでcdmaOneにはパケット64kという素晴らしい通信環境があるのだが、Duoに限らずマックユーザーにとってそれは、全くの絵に描いた餅である。USBでもPCMCIAでもドライバが対応していないのだ。と、いうことは、つまり、最高通信速度は14400bps。なんとグレ電+Duo内蔵モデムと同じである。それでも先のアダプタでは9600が最高速であることからすれば恵まれているとも言えるか。…言えないよな。