■「栴檀林小隊」とは
最近はそれほどでもないが、以前はよく「"栴檀"ってなんて読むんですか?」と聞かれた。
「栴檀」は「せんだん」と読み、ビャクダン科の常緑高木「白檀(びゃくだん)」のことである。これは木材としては仏具などに使われるが、薫物(たきもの:焚きくゆらすお香のこと)の原料としてよく知られている。諺の『栴檀は双葉より芳ばし』(意味:大成する人は、子供の頃から並外れて優れている)というのは、栴檀は発芽の頃から香気があることに由来する。
これが「栴檀林」となると、一種の仏教用語になる。学僧が修行勉学する場のことで、「檀林」などと略されることもある。私の母校の高校は仏教高校だったのだが、生徒のことを「栴檀林の獅子児たち」と称しており、「栴檀林に雑樹無し。鬱密深沈として獅子のみ住す」というスローガンを掲げていた。
もっとも、このサイト自体は仏教思想とは全く関係がない。いや、多感な年齢をそういう高校で過ごしたので、書いていることが本当に全く関係がないかというと、そうでもないのかもしれないが、とりあえずコンテンツになっている訳ではない。
各種の検索エンジンが「栴檀林」のキーワードで集めてくるのは半分は仏教関係のページである。しかし残り半分は当サイトか、当サイトをリンク・紹介くださっているページである。仏教の資料を集めるために検索をかけた方には、マッキントッシュやトイガンの情報ばかり引っかかってきてしまい、さぞや迷惑な話だろう。ごめんなさい。
ちなみに本来の字は「旃檀林」なのだが、当用漢字でもなく、普通は変換で出ては来ないため当サイトでは「栴檀林」と表記している。
その「栴檀林」を卒業してもう20年程経つのだが、当時の友人の多くとはいまだに付き合いがある。付き合いの長さには、同じ部活の同好の志であったことや、男子校だったことも少なからず影響している様な気がする。さすがにそれぞれ生活も遊び方も違うので、どんな遊びにも全員が集まってというわけではないが。`89年に「サバイバルゲームでもやってみないか」と集まって、そのチームを「栴檀林小隊」と称した。
それ以来、ゲームに限らず私は「小隊長」と呼ばれるようになった。部活で言えば「部長」みたいなもので、ハンドルネームではなかったのである。ちなみにチームは元々はもっと軟弱なテニスサークルみたいな名称だったのだが、途中で改称した。
◎センダン科の栴檀という落葉高木や、栴檀草というキク科の一年草もあるが、いずれも全くの別物。紛らわしい。
