KTWのワルサーP99をやっと入手した。発売されたという情報は各所で聞いていたのだが、店頭ではなかなか現物にお目にかかることができず、店で予約しようにも「入荷時期不明」というのがお決まりの返事だった。
SPASやL96ライフルなどマニアックな高級エアガンのメーカーとして有名なKTW社は、このガンに関しては輸入元で、製造は台湾のY&P社。購入店では、国内でのワルサーバナーの正式使用者であるマルゼンの許諾を得て輸入されているとの説明があった。でも雑誌上の情報から読めば、マルゼンはサブライセンサー[仲介者]ではなくてあくまでライセンシー[使用者]の様だから"許諾"はいらないと思うが、その辺は未確認。A誌5月号では、Y&P社のウマレックス社(現在ワルサー社の親会社)との関係が取説から読めるというような記述が書かれていたが、私の購入した物の取説やパッケージからは確認できなかった。ともあれ、よくあるセグメントのトイガンである割には話題に事欠かない登場となった。
ところで私は各誌のレポートは読んでいたものの、モノ自体には正直あまり期待してはいなかった。「所詮、台湾製だしな」という思いは、啓平社のイントラッグ・グロック(かなりガックリくる出来)を最近買ったばかりなだけに強かった。(イントラッグシリーズは台湾KWC製)
しかしこの誤解は、箱を開けると解けた。詳しくは各項の記事で見ていただくとして、ワルサーP99という銃自体が嫌いでなくて、何か室内プリンキング用のコッキングガンを一挺という方には絶対お勧めである。ただし(かなり大きな「ただし」だが(苦笑))、実射性能をお求めの向きには、相応のチューンスキルが不可欠、としておく。作りの甘さが原因と思われるローパワー(後述)は、外箱の"18歳以上用"という表記とは違い"10歳以上用"並みだからだ。他は問題なし。とか書いて、手直し始めたら実は根本的欠陥だったらどうしよう…。
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