'02.1.11 第3回 マルゼンへの期待

 


福音の書

 最大の期待作であったマルゼンMP5Kが発売になり連載2回目にしてネタ尽き終了かという当コーナーだったが、福音がもたらされた。12月に発行されたマルゼンの総合カタログを先日入手したのである。現在流通している製品には付属しているのだが、私のMP5K購入後に添付が始まったため店頭配布分を待つしかなかった(でなければ有料で送ってもらえはするのだが…)。これが突っ込み所満載…もとい、期待膨らむ夢の発売予定ラインナップが載っていたのである。

 まずラインナップ全体の把握から始めると、このカタログでマルゼンでは製品を5種に区分しているのがわかる。この内ショットガン以外のシリーズ全てに新作の予定が発表されている。が、さて…。


APSシリーズ

APS-3エクストリーム

APS10周年ハンドガン。「開発進行中」

ブローバックハンドガンシリーズ

ワルサーP38

お待たせの…。しかも未だ「開発継続中」。なんとミリタリーも出すそうな。

ワルサーニューPPK/S

アドバンストシュートシステムでリニューアル。

フルオートブローバックシリーズ

MP5K PDW

MP5Kとは外観だけではない違いがあるらしい。

スコーピオン

コピーから判断するとM11/タイプUと共通のストレートマグらしいが…。

ガバメント フルオート

「近日登場」

M16/M4A1

「開発予定」…それ発表して良いのか?(笑)

ショットガンシリーズ

予定無し

現在はM870が4種、M1100が3種というのがやっと分かった。

固定スライドシリーズ

ワルサーP99,USP,ガバメント

「ご期待ください」はい。してます。

 個人的に期待大なのはニューPPK/Sと固定スライドシリーズである。いずれも明らかにマルゼンお得意の"側そのままで中身のリニューアル"なのだが。

ニューPPK/S

 ニューPPK/SはマルゼンPPK/Sの4代目となる。PPKフリークの私は今までのものも持っているため、次も見てみたいという好奇心なのだが。ガスブローバックガンというと、WAの訴訟周りの話の様な聞くだけで気の萎える話が多いのだが、純粋に現行の「ツメ式切り替えバルブロック型ブローバック」(勝手に命名)と比べて「アドバンストシュートブローバック」がどう優れているのかを見比べてみたい。

固定スライドシリーズ

 ノンブローバックのガスガンは、ある意味ではまだまだ元気になれる要素がある。固定スライドシリーズの新作も外観流用は目をつぶり新たな機構の登場に期待したい。カタログではSAもありととれる記述になっている。既存の固定スライドPPK/Sは基本的には同社オートマグなどの流れを汲むDAオンリーで、レットオフ後バネの力で後座するバレルがチャンバーに弾を加えてバルブを叩くという構造。これでSAはないと思うので、新作には新規のメカが搭載されることになるのだろう。マルゼンでは「デュラブルパワーシステム」と銘打っている。