作動方式:ガスブローバック |
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設計はタニコバこと小林太三氏。一貫して「ガンガン撃って楽しむ玩具」を指向する同氏らしく、オリジナリティ溢れるメカと、「リアルさ」より「それっぽさ」を重視した外観となっている。 作動方式は、今はもう見られないアフターシュート式で、ブローバックの作動に使ったガスの排気で弾を撃ち出す。この構造は跳ね上がった銃口が反動で下を向き始める時に弾が出るので、着弾が下方に不安定に散る欠点があった。またバルブの開放はハンマーやストライカーではなく、トリガーに直結した「シアー」(という名称のバルブを押す部品。本来の意味のシアとは別物)によって行われるため、トリガーの引き具合によってバルブの開放速度にむらが出る。これを機械的にガク引きを起こして一定にするために強いクリック感がつけてある。 実銃にはないスライド側面のヘアラインや、少なくともメーカーではそういう仕様のものはない別パーツのゴム製グリップパネルなどの独自の特徴的なディティールは、その後他メーカーがMGCのオリジナルと知ってか知らずか模倣したりしている。 非常に息の長い製品で、そのためか皮肉なことに設計者のタニコバ氏のMGC退社−MGCの倒産−新日本模型での再生産といった多くの節目を跨ぐ、別の意味でもトイガン史に残る銃となった。
独自アレンジで施されたスライド側面のヘアライン仕上げは、MGC末期の頃は実銃通りの艶消し仕上げに改められた。 |
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口径別バリエーションもあった。例によって私は9mmにしか興味がないので9mmしか持っていない。新日本模型が再販したのも9mmモデルだけ。9mm(17、17L、18、19)の他には.40口径(22、23)があった。
カスタムバリエーション MGCお得意のシューティングカスタムが何種類かあったが、それ系カスタムは私の守備範囲でないので食指は動かずだった。キャスピアン、サイドラー、タグ・バスターなど。これらは17ベースだが、22ベースのスーパーカスタム(エンジンは「ハイパーブロウバック」:後述)もあった。 また小型レーザーポインタとのセットもあったが、このラインナップの中には、メッキスライド+白色プラフレームというSFチックなものもあった。今出すとしたらスケルトンだろうか?
エンジンの改良 旧MGCの末期には「ハイパーブロウバック」と称するプレシュートモデルが発売されたが、残念ながら入手しておらず詳細に関しては未確認。後に新日本模型で再生産されたグロック(在庫の再販ではないそうだ)はこのタイプではなかった。その理由について旧MGC系の販売店で訊ねると、「作動に不具合があったため」という返事だった。
ここがカスタム |
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'99.8.29 |
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