中華 StG-44もどき

'14.1.15 小隊司令部発


NEWSKYMA NSM.303A 2,380円(購入価格)

 この中国製チープガンは、輸入販売元が「中華 StG-44もどき」と称していたので、初めは松栄デッドコピーで有名な中国AGM製品の、更に外観コピーか何かのコッキングガンなのだと思った。知ったのは馴染みのcydさんがTL上にオク出品画像を貼ったのがきっかけだった。確かにStG-44風だが、それにバレット風バイポッドや古風なスコープがモールドのピカティニーレイルに装着されているという何とも情けない姿で、しかも全長が短い。二次大戦のマイナー突撃銃をわざわざこんな仕様でトイガン化する意味はあるのだろうか?(笑)

 オク出品元を辿ると、大陸/半島トイガン販売で知られるショップだったので直接申し込んだ。


中華長物に有りがちな訳の分からない勇姿(笑)。箱絵のみのレーザーポインタもダミーで欲しかったな。[拡大あり]

こんな荷姿で届いた。あまり神経細やかなショップとは言えない様に思うけどこんなものか。

ショップのサイトではモデル名が一部伏せ字だったが、製品名はNSM.303A。特に意味はないのだろう。


その原型

 さて、アサルトライフルの祖として有名な銃と聞いてまずStG44が浮かぶ位の人は、それがMP44と同じ物でMP43とも変わらないことを知っているはず。ところがこのトイガン「中華 StG-44もどき」は違うのだ。そのいずれでもなく、トライアルモデルのMkb42(H)なのだった。

 短小型小銃弾を使う短機関銃的小銃として突撃銃という規格が生まれたのがMkb(Maschinen Karabiner:機関短小銃)42のトライアルだった。参加したワルサー(W)とハーネル(H)の試作品を「似ていた」と記述する文献も多いが、構造上はハンマー式とストライカー式という大きな違いがある。ともあれ、結局はハーネルがガスシリンダーの構造で勝り、それをワルサー同様のハンマー式に改めてMP43として採用された。ちなみに設計はシュマイザーである。

 MP43/44と比べ、外観だけ言えばグリップの形状が違う。ガスチューブ/Fサイトの長さや位置関係も違う。全体に上下高が低い。ティティールは安価な中華トイガンに有りがちな訳の分からないアレンジ(レイルとか)に惑わされるところだが、それにしては随分と忠実にMkb42(H)を再現している。“手本”として想定できる物があるとすれば、それはやはり松栄のMkb42(H)なのだろう。しかしそもそもなぜMkb42(H)なのだろうか。松栄製品にはMP44もMP43もあるのに。ま、答えはないんだが(笑)。


なぜか中国製品はタンジェントサイトに手を抜かない事が多い。パーツ点数5点で完全可動だ。

本来のMkb42(H)のマズルの先を、H-BAR風銃身で延長。幸い嵌ってるだけ。

1/1MP44との比較。MP44はバレル周り形状はMkb42(H)と異なるが全長は同じ。


構造

 当初、中身に関してはマガジンリップの形状からマルイ製品のコピーを想定していた。しかしバラすと意外に違う物で、独自設計の様だった。余程肉痩せを回避したいのか、中身は薄いリブだらけだ。長期的な強度にやや不安が残るが、プラ自体はABSの様だ(削った時の匂いで判断(笑))。

 結構多めのネジで固定されるモナカ構造だが、フレームからマグキャッチまで全て同じネジが用いられており、コッキングハンドルを固定する金属パーツに使う2本のネジが違うだけで、その意味では組立効率もメンテ性も良い。メンテはしないか(笑)。珍しくいずれのネジ山も潰れていない。

 例によって各パーツは「的確でないグリスアップ」を施されており、シリンダー内部のベタベタさ具合とは対照的に各回転部は全く油が付いていなかった。ちなみに例によってウエイトの鉄棒が錆びていて笑った。

 しかし気密は出ているのか、さして重くもないスプリングにも関わらずそれなりのパワー(それなり、である)は出ている。


(左)バラし全景。それなりには作られている。[拡大有り]
(上)ハンドル基部。強度は心許ない。ちなみにバラす時はこの様に基部側を外して抜く。

今後の方針

 そのまま持っていても面白くないので弄ってみるつもり。BOYs内蔵とか銀ダン内蔵いう与太を出していたが、ちょっと無理。取り敢えず今回は「ミニMkb42(H)」として、それらしくして“元に戻す”ということにした。当然レイルの類は削るのだが、これがまたその位置にフレーム貼り合わせネジが設置されていたりして都合が悪い。仕方ないのでパテで裏打ちしてざくっと削ってみたが、いざ削ると結局穴が空くという目算違い。「縮小サイズMkb42(H)」と書いたが実銃は940mm。この銃は余計なマズルパーツを除いて測ると630mmなので2/3ということになるらしい。実銃の存在を知らない人はこういうSMGかな位に思うかも知れない。それはそれでいいだろう。こちらの作業は暫しお時間いただき、記事は後日改めて。

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