
ACRO ワルサーPPK/S プラ スライド 15000ウォン(購入先によって価格は様々)
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材質
ACROがプラ製スライドでPPK/Sを出した。いや、出していた、かな。韓国ACRO製のワルサーPPK/Sは日本に入る様になってから暫く経つモデルだが、金属スライドのために買ってもレポートしづらいというのと、微妙に高額なので二の足を踏んでいた。ところがいつの間にか全プラ版が出ていた。とっくに話題になっていたのかも知れないが、私は先週末に気付いて慌てて購入した。何も慌てることはなかったか。
希有
私はワルサーPP系を集めているのだが、そうそうトイガンの新製品が出るモデルではない。確かに一時期なぜか集中して、マルシンやCAWがモデルガンを発売したり、東京マルイが銀ダンで出したりと、幸福な時期があった。しかしそうあることではない。噂ばかりのマルゼンPPK/S 5代目もあの時期に出てくれていたらと思うが、007の新作でも出来ない限りまず出ないだろう。
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フルカラーのパッケージはほぼハングル表記。

取説は箱裏面。付属BB弾と予備マグが同梱。
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閑話休題。PP系は元々コッキングガンがあまりない。中小型だからピストン容量が取れず非力になりがちだという事もあるだろう。この20年程の間に日本で購入可能だった同種のPPK/Sは、マルシン、アカデミー、ハプドンの3社だけだった。かつてコクサイがラインナップに挙げた台湾製OEMは結局日本に入って来ていない(実在したかも不明)。ともあれ、希有な上に希有なのが、このACRO製PPK/Sなのだった。
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外観
この製品、メーカーであるACROの他に日本向けの金剛ブランドを冠されて販売されていた。ネットではワルサーのライセンサーUMAREXの名が列ぶ事もあるが、刻印や箱に表記はない。しかし正式ライセンス品と謳う表示はあり、本製品には堂々とワルサーバナーが刻印されている。尤も、余程ありがたかったのかスライドのバナーはサイズが誇大である。
個人輸入の人から入手した本製品は完全に韓国国内仕様らしい。アウターバレルがまるまるオレンジ色で、インナーバレルは透明。手動セフティにF/Sを後付けシールででも付けるのが韓国規格なのだろうか。メタルスライドではモールドで入っていた様だ。スライド上部のセレーションがちょっと緩いというのを除けば、造形はかなりいけている。
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構造
韓国エアガンによくある金属パーツ多用のユニット化されたメカもカチッと働く。スライド内にポンプがあるのにフォルムは悪くないと思っていたら、各社歴代のPP系と計り較べても驚きの薄さだった(あるいは薄過ぎる)。薄い上に更にセフティレバーがライブ。当たり前ながらデコックはナシだが、同構造のトイガンはあまりなく、無理矢理感なくスムースに機構が働くのはとても気持ちが良い。かのマルシン製コッキングもスライドのサムセフティがライブだったが(尤もポンプはフレーム側だった)、ハンマーダウンとレットオフがズレていた。と言ってももう何十年も前の製品だが。
各社PP系のフレーム幅/スライド幅 |
ACRO コッキング |
156/220 |
マルシン MG、CAW MG |
156/230 |
マルシン コッキング、ポイント |
156/240 |
マルゼン ガスBLK |
180/240 |
アカデミー コッキング |
190/230 |
東京マルイ ニュー銀ダンBB |
190/244 |
ハプドン コッキング |
195/250 |
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スライドはフルストローク。アウターバレルはまるまるオレンジ。

ま、並べる訳ですが違いを気にする人もあまりいなかったりする次第。左からマルシンコッキング、ACRO、マルシンモデルガン、マルゼンガスBLK。[拡大有り] …いや、全然違いますけどねッ。 |
購入
ショップ扱いの物は軒並み品切れの様だったが、ヤフオクに個人輸入の物が即決で出ていたのでそちらで買った。韓国トイガン以外は全部書籍という不思議な出品者さんだった。モニカのG30とセットで2,980円。随分安い。モニカのグロックは今さら一二挺増えた所でいいやというつもりで決断したがダブりではなかった。モニカ奥深い(こちらもいずれ)。PPK/Sは箱の表示から15000ウォンの様なので大体1400円。楽天調べのショップもの(品切)が別パッケージに黒アウターながら定価約4千円(高いよ)であるのからすれば、かなりのお買い得だった。単体なら2500円辺りが適価ではなかろうか。
それにしても韓国製品は安定輸入されない。アカデミーもモニカも、たまに良い製品もあるのだが、なかなか流れて来ない。この製品は見掛けた時に買っておくべきだろう。
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