随筆/myhome
公文書

'08.3.17  myhome  car&cycle

ちゃりとてちん

 ようこそのお運びで厚く御礼申し上げます。

 ここしばらく風や花粉や黄砂やと騒いでるうちに、いつの間にやら春になってしまったようで。まだ二分咲き、まだ四分咲きと嘆いていた庭の枝垂れ梅にも小鳥が群がり、ピーチクパーチク、ピーチクパーチクとその情景の賑やかなこと。

 いや、よく耳を澄ますと聞こえてくるのはブブ〜ッという蜂の羽音。それも切れ間なくサラウンドで聞こえてくる。ふと見上げれば、梅も枝垂れ梅も全体が蜂に覆われている。

 「おおーい、梅の木が蜂だらけだよ」。声を掛けるとインドア派のはずの娘二人がつっかけで庭に飛び出して来てカメラで撮りたいと言うが、これが当然簡単に撮れるはずもなく、いつまでも木の周りをうろうろ。じれて「こう撮るんだよ。難しいんだよ」とカメラを奪い枝の蜂を追う。しかしすぐに飽きてしまい、自分が飽きるくらいなら娘が飽きているかとふと見ると、何やらうきうきと「もっと撮って」とせがまれる。

 さて話変わって久しぶりの多摩サイ。フル装備で行くかと考えていたのに、体の空いた日曜日は随分と温かい。これはどんな格好で行けば良いのか? 結局ボトムスはロングのレーパンにしたものの、トップスはTシャツにウィンドブレーカー。およそアディダスの冬用ジャージの出番ではない。結局この冬ほとんど着なかった。3割引でもそれなり高価だったのに。

 この陽気、人が多くて多摩サイも走るどころではないかと思っていたが、それほどでもないのは花粉のせいだろうか。自転車もフィルタ付きの専用マスクで走る人が何人も見られた。これでは知り合いとすれ違ってもわかるまいと思いつつ、よく考えたらネット上の知り合いは大半顔を知らない。

 ところが翌朝儀助さんのブログを見ると、こちらはしっかり目撃されていたのだった。

RC20の記録 走行時間144.57min/走行距離60.41km/平均速度25.0km/h/最高速度49.0km/h/総走行距離2707.7km


10カット撮ってやっとコレ。勿論かなりトリミングしてコレ。


今年は剪定を忘れたためか、枝先が串焼きの様になった梅。

画像の方はJEDIの整備。ブレーキパッドは奥からTEKTRO純正(減り過ぎ)、Jagwire、そしてPROMAX(電池残量あれど点灯せず)。

Jagwireのボルトの1本に不良品あり(左)。ナット部分までネジが切られてしまっており、レンチが入らない! 酷いなぁ。

リアフラッシャーは高い位置でないと意味ないだろうな。サドルバッグの中身をツールボトルに移しインフレータの横か。

読書 井上荒野「しかたのない水」新潮文庫

少しずつ交錯しつつそれぞれの日常を描く短編。「甘くない恋愛小説」という趣旨の事が帯に書かれているがそれはトラップで、これらは「恋愛小説」ではないだろう。ところで本作でも登場する井上荒野の描く女関係の尽きないしょうもない男が実在するなら、彼に同性の友達はいないだろうなぁ。蛇足。


'08.3.13  myhome

梅を気にする

 この2、3日で随分と暖かくなった。コートも要らないし、そろそろ自転車で通勤してみても良いかと考えながら、居間のテラス側に停めている愛車を眺める。まあ、しばらくは仕事の具合がそれを許さない気もするのだが。

 それにしてもテラスの向こう側の我が家の庭、どうにも春らしさに欠ける。芝はまだまだ一面枯れ草色だし、枝垂れ梅は3分咲き程度。ひと月前はロウバイの蕾を千切り飛ばしていた鳥(例によって種類は知らない)が、今度は枝垂れ梅の枝の間を飛び回っているのがスカスカの枝の間から見えている。まあすぐに追っ付かなくなるほど満開になるのだろうが。

 梅の木はテラスから見えない位置にあり、こちらはやっと8分咲きになっている。と言っても昨日なったばかりの様だが。庭から見上げるより2階のベランダから見下ろす眺めの方がちょっと特別な感じで気に入っている。朝、出掛けに寝室のアイロン台でシャツのアイロン掛けをするのだが、アイロンが温まるまでの間テラスに出て梅の木を上から眺める。

 ところでそのベランダの正面は辛夷(こぶし)の木なのだが、蕾はまだ開く予兆もない。例年こうだっただろうか。庭の様子に関しては備忘録代わりとなっている本欄を見返すと、昨年の記録は曖昧であまり役には立たなかった。母によれば「4月入ってからでしょう」だそうだが、そうしたらもう桜が咲いてはいまいか。そんなに遅くはないだろう。と言いつつ3月も今週で前半終了である。

 生家であるこの家の庭は、建て替えの際に土台から整地した。その前は、何年も手を触れない木が何本かあったが、今はどの木も1年に1度くらいは触れている。別に広大な土地でもなし木と言っても御用の松やら小さい木ばかりなのだが。

 最近庭の植物が気になるのは歳のせいではと、ふと思ったりして。


夜の梅もなかなか。これは増感した画像なので、実際はもっと暗い。

読書 蓮見圭一「かなしぃ。」新潮文庫

物書きが主人公の話が6編中4編。それをトリッキィに感じた辺りであるいは術中に嵌っていたのかもしれない。