随筆/myhome
公文書

'05.6.1  myhome

今年のアブラムシ

 今年は「小虫が多い」とどこへ行っても聞く。その多くは白く粉を吹いたような小さい羽虫。アブラムシの有翅成虫である。

 我が家の庭では例年枝垂れ梅にアブラムシが付くが、それでも「ベニカX」(よくある園芸用の赤いスプレーボトル)を吹くくらいで済ませていたが、今年は出始める前に袋入りの「オルトラン粒状」を撒いていた。それが奏効してか当初は酷いことにならなかったものの、白梅の方に虫が付いた。

 気付いて次の週末にと思っているうちに完全に覆われてしまった。白梅は実を採るため、根から全体に浸透してしまうオルトランは使えない。果樹・野菜向きを謳う「モスピラン」の原液を購入。500倍液にして噴霧器で撒いた。

 1日でアブラムシは死滅した。それまではすぐ横の駐車スペースの愛車は白い抜け殻を沢山被っていたが、その日は緑色の無翅成虫と白い有翅成虫が被っていた。全て死骸だった。アブラムシは梅に付くと新梢の先端葉を激しく捲縮してしまい、散布の殺虫剤では効果が薄いと書かれている情報もあったが、「モスピラン」は軽く浸透するためか(あるいは掛け過ぎたのか)巻き込んだ葉の内側まで死んでいた。ただ、これらの死骸はそのままでは全ては下に落ちないので、樹を強く揺すったりホースで水を浴びせたりする必要がある。さもないといつまでもパラパラと落ちてくる死骸にクルマを汚されてしまう。

 そうこうするうちに今度は枝垂れ梅までやられてしまった。「オルトラン」効かないじゃん。後で知ったが背の高い木は効果薄らしい。白梅の場合は2階ベランダから散布も出来たが、庭の真ん中にある枝垂れ梅は自分の背より高い脚立を立てて上から散布した。

 アブラムシと言えば天敵テントウムシを追い払う敵・アリもいる。建物の境の芝を刈り、巣を見つけて「アリアトール」を散布する。

 除虫剤ばかり撒いて厭な気持ちになったので、庭全体に有機肥料を撒く。任務終了。結果はまた来週だ。



読書 重松 清「疾走」上・下 角川文庫
もう読了しそうな勢い。