[PowerBook Duo&5XXスケルトン化計画] その後のQ&A

 6月には「PowerBook大改造計画」(BNN刊)が出版となり、POWERBOOK ARMYメンバーによる多くの改造と並んでスケルトン化計画の記事が大きな反響を呼んでいるようです。

 このスケルトン化計画は、旧いPowerBookに透明の筐体を与えることで、再び新たな注目と愛情を集めようという主旨で、有志10数名によるスケルトン化計画実行委員会でDuoおよび5XXシリーズを対象に行われた企画でした。

 運営自体はあくまでボランティアで、参加費(パーツ代)はあくまで業者に依頼した分の製作費及び発注に要した部品代や、発送費等の実費を人数割りにした額でした。実行期間も旗揚げから計画の遂行、追加の製作などで2年以上に及び、計画終了と同時に実行委員会は解散としました。応援して下さった多くの賛同者の皆さんに感謝すると共に、実行委員各位にはその労力に勝る充分な達成感があったことと思います。

 さて、その後iMac・iBookなどに端を発して巻き起こった一種のスケルトンブームという背景や、前出のムック本の出版を契機に、元実行委員や関係するサイトのウエブマスターへスケルトンパーツに関する問い合わせが相次いでいます。しかし、Duo&5xxのスケルトン化計画実行委員会は既に解散していますし、実行委員会の再結成及び賛同者の再募集の予定は全くありません

 実行委員会自体が解散しているために、公式の窓口も存在せず、お問い合わせにも"元"実行委員が個別に対応している現状です。とりあえず、今までにいただいたお問い合わせとその回答を集めることにしました。

 このページは、元実行委員の受付窓口・会計・取説文書担当のBigMuffと、対外的文書担当の島津が、他の元実行委員と連絡を取り合いながら上記の主旨のためにまとめたものです。

 計画の主旨と、私たち元実行委員の現状を何卒ご理解いただきたく、よろしくお願いいたします。

 


Q:Duo(または5XX)のスケルトンパーツは今でも手にはいるのですか?

A:解散した「スケルトン化計画実行委員会」が新たに製作をすることはありません。なお、計画の終了前には全パーツの再募集を一度行いましたが、ほとんどのパーツが最低数に達しなかったために製作されませんでした。


Q:1ロットの最低個数は15個とのことですが、仲間を15人集めれば製作はお願いできるのですか?

A:お金だけではなく人が動かなければスケルトンパーツの製作は出来ません。既に実行委員会は解散しており、全てボランティアで行っていた作業を、元メンバーに再び依頼することは不可能です。


Q:2400cのスケルトンパーツが欲しいのですが。

A:私たちスケルトン化計画実行委員会が製作したのはDuoと5XXシリーズのスケルトンパーツのみです。他機種については当初より扱う予定もありませんでしたし、実際にスケルトン化計画実行委員会では製作していません。


Q:自分で人を集めてスケルトンパーツを製作したいのですが、手伝ってもらえますか?

A:技術的なことは、対象モデルや依頼先業者などによって千差万別ですので、発注される方が個々に詰めていってもらうしかないと考えます。また、会の運営にはどの様な形であれ、相応の労力を要することを私たちのほとんどはよく知っていますので、一からそこにご協力することはできません。


Q:計画でパーツの製作を依頼した業者を教えて欲しいのですが。

A:これは実行委員の中の一人が、仕事上のつき合いと個人のリレーションの範疇で無理を言って特例で引き受けてもらった業者さんですので、残念ながら紹介はできません。また、補強加工を含む型取りのための下準備は業者に渡す前に実行委員が行っており、ただ渡せばパーツを作ってくれるわけではないということもあります。


Q:PowerBookのスケルトン化にはいくら必要ですか?

A:専門の業者に依頼して見積をとらなければわかりません。機種によっても、どの程度のパーツまで複製するのかによっても全く違ってくると思います。参考までに、Duoで小物(バッテリーの蓋や背面のパネル)を除く主要な筐体のみをお一人で製作するとして60万円程度という計算になります。ただし、型取り前の下準備は専業者の実行委員がボランティアで行っており、これはコストに含まれていません。


Q:自分のショップで製品化したいのですが。

A:元々実行委員会では商業ベースのご相談には一切応じていませんでした。また、筐体の主要な部分をスケルトン化することは、本来Apple社の意匠に関する権利を侵害する行為といえますので、商業ベースでの製作はお勧めできないと考えます。


 Duo&5XXスケルトン化実行計画が旗揚げされた当初、私たちはこの魅力的な旧いPowerBookにどんな工夫をしたら、再びスポットライトを当てることができるのかを考えました。もちろん、個々に自分だけのスペシャルなPowerBookにカスタマイズすることで、そのPowerBookへの想いをより強いものにしたいという単純な欲求は自然発生的で大きなものでした。型取り複製時のゴム型の耐久性から、1ロット15個という制限。それは内々の、10数人の実行委員だけで何とか作れる数でした。しかしそうしなかったのは、この旧いPowerBookで遊んで盛り上がることを第一に考えていた私たちにとって、そんなことには意味がないと考えていたからです。

 やがてiMacが発表・発売され、透明筐体モノのブームが来ました。しかし私たちはブームに乗ったわけでも(勿論作ったと考えているわけでも)なく、また自慰的なプレミア性の付加を狙ったわけでもありません。だから−いろんな人はいたとはいえ−多くの賛同者(という名前の参加者)の方々が集まってくれたのだと思っています。

 どの様な形であれ、これ以上"続けなければならない"とすれば、それは遊びではなくなりますし、愛情表現でもなくなります。だからこそ、この計画自体は、今はひとつのイベントとしてこれで終わりとしたいのです。みなさんのご理解をお願いします。

(島津)

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