MACLIFE'01.05号掲載記念

初めてのDuo

 

■はじめに

 現在Duoシリーズは中古市場に潤沢な在庫が流れており、モデルによってはPDA以下の価格になっている。「使えなくてもとりあえず買ってみるか」という人もいる様だし、「廃棄処分のものを貰いました」という人も多く見受けられる。それがあっと言う間の一過性のものにならないのは、Duoが"意外に使える"からではないだろうか。いくら洗練されたデザインの筐体を身に纏っていても、最大メモリ8MBとか4階調モノクロディスプレイではいくらなんでも実用に耐えないだろう。

 私の仕事は印刷関係なので周りにマックは多いが、さすがにDuoでは最前線で使えないことが多い。そんなこともあってDuoの使用は仕事とプライベートで1対4位の比率ではある。そもそも仕事で使おうという人は希だろうが。自分の使い方では物書きが主で、「旧いPowerBook」というよりは、「MacOSの走るキーボード付きPDA」位のつもりで使っている。実際に使ったこともあるが、モバギあたりを使うよりデータ互換もはるかに良好である。当たり前だが。

 "PowerBookとして"使うとなると、やはり最新機種を使った方が良い。わざわざ不便を我慢しながら使う必要もないと思うので。

■メリット/デメリット

 より薄く軽量な可搬型のマックが現状ない。また、2400cなどと較べて長い期間に多く生産されたため中古品も潤沢にあり、値段も安いというのがDuoの大きなメリット。030のモノクロモデルで1万を切る。最高機種2300cですら4万円程度である。

 PowerBookはオールインワンをコンセプトに作られているが、それでも何らかの周辺機器は必要になることが多い。Duoはそれが圧倒的に多いのが購入時のデメリット。

 拡張性を全てDockに委ねているためだ。最低限必要なのはやはりSCSIを付加できるDockで、MiniDock(右)がお勧め。DuoDockの様にモニタやキーボードまで揃える必要はないし、SCSI MicroDock(左)と違って脱着が楽でよい。最近は中古価格も2万円を切る場合もある。


■メモリ

 上限まで刺さっているのがベスト。スロットも1つだし、単体で入手して増設するのは多分無理。


■液晶

 モノクロTFT液晶のモデル(250、280)は出来れば"クマ"をチェックしたい。起動後しばらくしないと現れないのでその場で確認というわけにはいかないのだが。


■ハードディスク

 PPCのDuo以外はSCSIハードディスクのみの対応なので、これも入手難。IDE-SCSIコンバータ単体が9千円程度で売っているが、どこででもとはいかない。

 

(画像は2.5-3.5アダプタ)


■ネットワーク

 最近のデスクトップ機とのデータのやりとりを考えるとEthernetに接続できる道具建ても必要。EthernetMicroDock(上)がベストだが、かなり入手難。SCSIからEtherに変換するアダプタが便利。

 ASANTEのMICRO EN/SC(下)が8千円くらいでデッドストックを入手出来る場合もあるのでお奨め。


■バッテリ

 中古品のバッテリは駄目になっていることが多いが、サードパーティの新品がまだ入手できるのでこれはとりあえず安心。価格も1.5万程度なので手頃。

 

(画像は純正品)


■筐体の破損

 2300cはディスプレイ周りの筐体が破損していることが多いので注意。もっとも、自分で使っていてもそのうち壊れるが。プラスティックの簡単な補修は出来るようになった方がよい。接着剤はABSプラスティック用を使う。

(画像は武藤商事のプラリペア)


■ショップ

 結局記事にはなっていないが、取材の時"Duo購入のためのおすすめのサイトとショップ"を訊ねられた。そもそも私はネット上での売買はここしばらくしていない。また、店に関しては、誰もが知っている「ソフマップ9号店U-Macトレジャー」とラジデパ地下くらいでしか買っていない。あえて「お薦め」と言うのであればこの店を挙げるのが妥当だろうか。ちゃんとした中古も面白そうなジャンクも豊富。またその手の店にありがちなおざなりな感じは全くなく、店舗も明るく清潔である。



■マニュアル

 先に触れたように新たにDuoユーザーとなる人も多いらしい。そのため「最強のDuoを創る会」でDuo専用マニュアル「DuoBasics」を自費出版した。大した宣伝もしないのに2カ月で380部を完売した。5月には仕様と販路を変えて再販する予定。


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